甘い飲み物の飲み過ぎにはご注意を!

(2021年6月30日 14:24)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは『甘い飲み物』です。
日常的に飲んでいることも多いではないでしょうか?
これから夏になり気温が高くなると、甘くて冷たい
ジュースや炭酸飲料などの砂糖がたくさん入っている飲料を飲みたくなる気持ちもわかります。

しかし、砂糖がたくさん入った飲料を飲み過ぎると肥満のリスクの増加だけでなく
全体的なガン、乳がん発症のリスクの増加にもなると報告されています。(Eloi  2019)

ちなみに人工甘味料ではリスクは増加しないという結果となっていました。

砂糖が多く入っている飲料を習慣的に摂取している人は
身体に悪いからやめよう!と思っていても中々止めることが難しいかと思います。
なので人工甘味料入りの飲料に置き換えて、なれていったら,
徐々に水にしていくような方法をアメリカ心臓医学会は推奨しています。(Johnson RK, 2018)

人工甘味料に抵抗がある方は緑茶も体重減少効果が報告されていますでの
おすすめです!(Lin Y, 2020)
20210628外来.jpeg
ちなみに12週間、500~800ml以上飲むことで効果が高くなると言われています。

お試しください!

引用文献
①Lin Y, et al. The effect of green tea supplementation on obesity: A systematic review and dose-response meta-analysis of randomized controlled trials. Phytother Res. 2020 Oct;34(10):2459-2470.
②Eloi Chazelas, intern Sugary drink consumption and risk of cancer: results from NutriNet-Santé prospective cohort Cite this as: BMJ 2019;366:l2408
③Johnson RK, et al. Low-Calorie Sweetened Beverages and Cardiometabolic Health: A Science Advisory From the American Heart Association. Circulation. 2018 Aug 28;138(9):e126-e140.
④Lin Y, et al. The effect of green tea supplementation on obesity: A systematic review and dose-response meta-analysis of randomized controlled trials. Phytother Res. 2020 Oct;34(10):2459-2470.
要注意!朝の散歩 空腹でいってないですか?

(2021年6月29日 14:21)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは『朝の散歩(空腹での)』です。

患者様の中にも健康のため、運動のため、筋肉をつけるためなどに
朝に早起きして散歩をしている方がたくさんいます。
朝の散歩 朝起きてすぐに水も飲まず
朝食も食べずにいってないですか?

水分を取らないで散歩に行くことは、これからの季節は特に脱水の危険があるので要注意です!
運動時の水分補給に関してはこちらもご覧ください!
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/06/post-339.html

せっかく運動しても身体に栄養が無い状態では筋肉が分解されていきますよ!

身体を動かすためには燃料となる栄養が必要になります。
車でいえばガソリンのようなものです。
空腹時に運動しようとすると燃料がないので身体に元々ある筋肉から
血液中に栄養を移動させて身体を動かします。

筋肉が分解されないようにすることとして
オススメなのは運動前1時間に軽く食事をすることです。

せっかくの運動習慣をひと工夫することでより身体に良くできます!


参考文献
①G. Biolo, K An abundant supply of amino acids enhances the metabolic effect of exercise on muscle protein 01 JUL 1997https://doi.org/10.1152/ajpendo.1997.273.1.E122
通所リハビリブログ 第61号 介護報酬改定に伴う 新たな取り組み

(2021年6月28日 13:48)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリセンター広報部です。
 
今回は、4月の介護報酬改定に伴う
新たな取り組みの内容についてお伝えさせていただきます!
 
今回の改定では、リハビリによる運動機能へのアプローチだけでなく
『運動機能』と『栄養管理』と『口腔管理』
この3つ連携をしっかりととることで
健康の増進や、自立した生活の維持
重症化の予防が期待されるとしています。
 
20210628通所食事イラスト.png
①栄養管理
皆さん、お食事はしっかりと摂ることが出来ていますか?
年齢を重ねると、食が細くなって体重が減り、体力も落ちてしまう方がいます。
食べる量は変わらないのに、体重が増えてしまうというかたも…!
 
20210628通所身長測定.JPG
 
そういった栄養面の変化にいち早く気づくことが出来るよう
通所リハビリでは、身長と体重の測定を行い、BMIを算出します。
さらに、病院を受診したときの血液データを提出していただくと
栄養状態をスクリーニングし、アドバイスさせていただくことが出来ます。
必要があれば、当院の栄養指導を受けて頂くこともできます。
 
20210628通所口腔イラスト.png
②口腔管理
バランスの取れた食事でも、お口の健康が保てていなければ
安全に、おいしく食べることは出来ません。
通所リハビリでは、利用者様の口腔状態(歯や入歯の状態、ムセの有無など)を把握し
必要な方には歯科受診を勧めさせていただいたり
言語聴覚士による口腔リハビリを受けていただくことができます。
 
健康に暮らすためには、運動も大切ですが
それと同じくらいに、バランスの良い食事と
良好な口腔状態であることが大切です。
北星病院通所リハビリでは、運動機能はもちろん
利用者さまの栄養と口腔面も総合的に評価して
リハビリを進めていきます!
 
ご興味のある方は体験利用も受け付けていますので
是非ご連絡下さい!(TEL:0123-29-5035)
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

千歳市リハビリ病院 久々再開!!︎レクリエーション

(2021年6月23日 15:07)(ホクマンレク)

こんにちは!北星病院広報部です!

先日は回復期病棟で
レクリエーションがありました!

コロナ禍で
長らく集団リハビリの自粛を
していた回復期病棟でしたが、

ワクチン接種も始まり、
少人数から少しずつ
レクリエーションの再開をすることに
しました!

本日のメニューは…
鉄板企画!!︎「魚釣りゲーム!!︎」
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開始前にはしっかり
準備体操をして〜…
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いざ!!︎勝負!!

沢山釣った方はもちろんのこと、
釣った魚によって得点が異なるので
結果発表までドキドキの勝負となりました!

少人数ではありましたが、
和気あいあいと楽しめました!

今回の企画者は
作業療法士 中田!
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入院患者さんの笑顔が見たい一心で
この度、企画に力を入れました♪

レクリエーションを通して、
楽しみ活動の拡大や、
日付けなどの見当識の維持、
ゆくゆくは離床時間を拡大したい!!
という目標をかかげ

十分な感染対策の元、
今後もさらにレクリエーションの幅を
拡大し実施する予定だそうです!

以上、広報部小川でした♪
通所リハビリブログ 第60号 園芸スタート!

(2021年6月16日 16:11)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
6月に入り、天気も良く暖かい日が続いていますね!
暖かくなってきたとのことで、今年も園芸活動が本格始動しました!(^^)/
今回はその様子をご紹介します!
 
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20210616苗植え②.JPG

 
今年は昨年と同じく、希望されたご利用者様おひとりずつのプランターをご用意しました!
皆様にお好きな花の苗を選んでいただき、実際に苗を植えてもらいました!
お花が好きな方も多く、ご自宅でお花を育てられたことがある方などは、手際よく植えられていらっしゃいました!
 
20210616苗植え③.JPG
 
なかにはミニトマトの苗を選ばれた方も!
ご自身で植えることが難しい方には、職員が植えているところのお手伝いをしていただきました(^^♪
 
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20210616野菜②.JPG

 
また、センター横には“わくわくファーム”という畑があり、様々な野菜を育てています!
今年はトマトやネギ、枝豆、ヤーコンなどたくさんの野菜を植えました!
リハビリにて天気の良い時は外を歩かれるご利用者様もいらっしゃるため、成長の様子見てもらいながら、歩行練習などをしていただいています!
 
20210616ちびっこファーム①.JPG
20210616ちびっこファーム②.JPG

 
今年は院内の保育園の子供たちも一緒に野菜を育てています!
ガラス越しに苗植えや水やりの様子などを、ご利用者様に暖かく見守っていただいています!
 
お花や畑作業は好きだけど、ご病気などにより身体が思うように動かず、ご自宅でお花を育てるのはちょっと大変だったりする方もいらっしゃるかもしれません、、、
そういった方も、職員と一緒に行うことで安全に楽しく作業ができたり、自宅で作業するための動作練習として行うことができます(^^)/
 
是非ご興味がある方は、感染対策を行いながら体験ご利用も実施しておりますので、ご連絡いただければと思います!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

千歳市リハビリ病院 夏の思い出

(2021年6月14日 13:12)()

こんにちは!北星病院広報部です!

少しずつ気温が上がって
夏が近づいてきました!

病棟の掲示物も
華やかになってきましたよ(^^)
20210614小川.jpeg

北星病院では
掲示物も大切な取り組みのひとつ!

入院生活の中では、
病気や怪我の治療、
会いたい人に会えないことなどで
気持ちが沈んでしまったり、
時には認知症のリスクが高まってしまうことも
あります。

そんな時に
掲示物を見て、
季節を感じてもらったり…
ご自身の夏の思い出をふと思い出してもらったり…
誰かとの話のひとネタになったらいいなあ。

そんなことを考えながら、
今回もせっせと準備をする
リハビリスタッフでした!
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以上、広報部小川でした♪
気温が上がってきたので要注意! 熱中症に関して

(2021年6月14日 13:02)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

先週、今週と夏の暑さになってきましたね。
そろそろ緊急事態宣言の期限も近づいてきて
外に出ることが増えることかもしれませんね。

外で運動したり遊んだりするときに
熱中症になって具合が悪くなる方が多くいるかと思います。
本日は熱中症を予防するために気をつけることを紹介したいと思います。

そもそも熱中症とは…
自分の身体で作る熱と身体から出ていく熱のバランスが崩れて
自分の身体の中に熱が残りすぎている状態です。

具体的な症状としては以下のようになります。
また病院受診の基準も合わせてご覧ください。
20210614外来1.png

実際に症状が出てしまってからは温度が低いところで水分補給を
したり、病院へ受診するといった方法がありますが
重要なのは予防していくことになります。

予防の方法としてはいくつかありますが
簡単な方法としては水分補給になります。
水分摂取をすることで体温を下げたり
汗をかいて失っていく成分を補給することができます。

『水分』補給とありますが水だけを摂取すれば良いわけではありません。
私たちの身体の血液は少しの塩分の入った水と同じ浸透圧の血液が流れています。
汗の中には水だけではなく塩分も一緒に身体の外に排出されてしまうので
水だけを運動中などに補給してしまうと身体の反応で、これ以上血液中の
浸透圧を下げないように水を飲む気がなくなってしまいます。
なので水と同時に塩分も摂取していく必要があります。

具体的にどのくらいの量を摂取すれば良いのかですが…
基本的には
マラソン競技では1時間あたり400~800mlと言われています。
しかしその日の気温や体調、運動の強さなどによっても変化しますので
喉が渇いたと感じる前にこまめに水分を摂取していくことが望ましいと思います。
体重が2%以上減っていれば(体重60kgの人は1.2kg減少以上)
その後0.3%ごとに深部体温が約0.3℃上昇していくと言われています。
なので運動後に体重を確認し2%以上減少しているようであれば
摂取不足なので要注意となります。

種類に関しては具体的な商品名は避けますが
スポーツドリンクの中でも
人の血液の浸透圧より低いものを選べば吸収速度は速いので
運動中に適していると言えます。
(興味がある方はスポーツ飲料の公式サイトを色々見てみてください)


参考文献
①熱中症診療ガイドライン 2015
②呉泰雄 運動中のハイポトニック飲料の自由摂取が体液および電解質バランスに及ぼす影響 スポーツ科学研究, 8, 144-154, 2011 年
③競技者のための暑熱対策ガイドブック(独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター)
④スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(日本スポーツ協会)
音楽療法ブログ第1号~音楽療法のはじまりは、、、紀元前!?~

(2021年6月11日 10:00)(通所リハビリブログ)

音楽療法士の青木梨央です。昨年4月から北星病院通所リハビリセンターで音楽療法を開始しました。
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“音楽療法”と聞くと、
言葉は聞いたことあるけどな~
音楽で癒すことかな~   
など音楽療法のイメージは曖昧で、まだ馴染みのない分野かなと思います。
そこで、これから定期的に音楽療法の素晴らしさや、音楽が心や身体にどのような効果があるのかを掘り下げていき、皆様にお伝えしていきたいと思います!
 
 
初回の今回は、「音楽療法の歴史と今」についてです!
 
まず、音楽療法はいつからあるのか。
なんとその始まりは… 紀元前なんです!!
 
〈ギリシャ神話〉
登場するオルフェウスは竪琴弾きで、その音楽の力を病の治療に用いていたと記されている。
〈旧約聖書〉
ユダヤの王サウルの心の病を羊飼いの若者ダビデが竪琴を弾いて治した逸話がある。
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ギリシャの哲学者アリストテレスは、『音楽には情緒を発散させるカタルシス効果がある』と述べ、プラトンは『音楽は魂の薬である』と述べています。
薬や医療が確立していなかった紀元前から、人は音楽の力を感じ、治療として音楽が用いられていたようです。
意外にも音楽療法の歴史は古かったのです!
 
20世紀になり、アメリカでは1956年から公認音楽療法士が誕生し、日本ではその約40年後の1997年に認定音楽療法士が誕生しました。

現在、日本の認定音楽療法士は2,461名(2021年3月末日現在)理学療法士は129,875名(2021年3月末日現在)であり、比較すると音楽療法士はとても少なく貴重で、これからさらに発展していく分野だと考えられます。
 
実際に通所リハビリセンターでは、感染症対策を行いながら音楽療法を毎日実施しています。
 
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音楽を聴くだけではなく、音楽に合わせた身体活動や楽器活動、脳トレを組み合わせるなど、目的に応じて行っており、ご利用者様からも大変ご好評いただいております。
 
今後は、活動の場をリハビリセンター以外にも地域へと広げていきたいと考えています。ご興味のある方は、北星病院通所リハビリセンターまでご連絡下さい。
 
以上、『音楽療法の歴史と今』でした♪
 
次回は『音楽が気分や感情とどのような関係があるのか』をお伝えする予定です。お楽しみに♪
 
引用文献
William.B.Davis.,Kate.E.Gfeller.,Michael.H.Thaut.栗林文雄(訳)音楽療法入門Ⅰ
 

自粛生活で増加?肩こりの話

(2021年6月10日 10:00)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回のテーマは自粛生活で増加?肩こりの話です。

元々、日本人は症状を自覚して病院を受診する中で
女性の1位が肩こり、男性も2位となっています。(国民生活基礎調査 )

新型コロナウイルスによる自粛生活や在宅ワークの関係で
会社のデスクではなく自宅のテーブルなどでパソコンを使用する時間が
増加し肩こりを感じている人が多くいます。

肩こりを改善するためには環境的に目線の高さとパソコンの画面を
揃えるためにPCスタンドとワイヤレスキーボードなどで環境調整をすることも
重要になってきます。

また、身体の状態としても特に女性では体幹の筋肉が少ないほど
肩こりと関係していると報告されています。(加藤 2019)
また、歩くことが少ないほど肩こりに関係するとも報告されています。(新井 2005)

在宅勤務で通勤がなくなり歩くことがなくなった人は空いた時間に散歩することは
リフレッシュになるとともに肩こり予防にもオススメですね!

以下に簡単にできる体幹ストレッチや筋トレをご紹介します。

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ダイエット後のリバウンドに関して

(2021年6月 9日 15:43)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回はダイエット後のリバウンドに関してです。
減量・ダイエットに関しての前回の記事も参照ください。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/05/post-330.html

せっかく痩せたのにリバウンドしては元も子もありません。
なのでしっかりとリバウンドしないように行動していく必要があります。
色々な研究からどうなったらリバウンドしてしまうかの報告があります。
ダイエット、減量を行っていく中で
体重を落とすと脂肪も落ちますが筋肉の量も少なからず減少していきます。
そこが大きな問題となってきます。

ダイエット後に8週間の自由な食事を行うと徐々に脂肪量も筋肉量も増加していくのですが
脂肪量の増加が止まる時のポイントとして
『ダイエット前と筋肉量が同じになった時』となっています。(Dulloo 1997)
更に、ダイエット後のリバウンドには、脂肪量の減少の他に
筋肉量減少が関与しているとも報告されています。(Turicchi J, 2019)

なので上記の研究からもダイエットにて筋肉量を減少させすぎるような
ダイエットではリバウンドしやすいということになります。
なのでリバウンドしないためにはできるだけ筋肉量を落とさないで
脂肪のみを落としていく必要があります。

脂肪のみを落として維持していく方法として以下のような研究があります。
有酸素運動(ランニングなど)のみvs筋トレvs有酸素運動+筋トレvs食事指導のみの比較で
3年間観察しどのくらいの体重と脂肪量のリバウンドがあったのかを調べています。
結果として有酸素運動+筋トレが他よりも体重も脂肪量もリバウンドしづらいといった結果を報告しています。(Rojo-Tirado MÁ, 2021)
しかもショッキングなことに3年後に有酸素運動のみでは元の脂肪量に戻っていることも報告されています。
この結果からもダイエット後のリバウンド防止には有酸素運動と『筋トレ』も必ず行なっていくことが必要になってきます。
ちなみに行なっていた運動はベンチプレス、スクワット、腕の個別の筋肉の筋トレなどです。

ウォーキングやランニングと一緒にスクワットや腕立てなどの筋トレもしっかりやっていきましょう!

引用文献
①Dulloo AG, et al. Poststarvation hyperphagia and body fat overshooting in humans: a role for feedback signals from lean and fat tissues. Am J Clin Nutr.
  1997;65(3):717‐723
②Jake Turicchi Associations between the rate, amount, and composition of weight loss as predictors of spontaneous weight regain in adults achieving
  clinically significant weight loss: A systematic review and meta‐regression. Obes Rev. 2019 Jul;20(7):935-946.
座りがちな人も運動で痛みを改善!?

(2021年6月 6日 10:00)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回は『座りがちな人も運動で痛みを改善!?』というテーマでやっていきます。
北海道は緊急事態宣言の影響もあり、いつにもまして自宅内にいる時間が増えていると
思います。

コロナ前と比較して2時間ほど動画視聴の時間が増加したとのニュースもありました。
余暇時間を動画を見て過ごすことも良いのですが座りすぎでは運動不足になって肥満などの
生活習慣病のリスクも増加してしまいます。

でも、いきなり運動して身体が痛くならないか?という不安はないでしょうか?
そんな不安を解消するための研究を紹介いたします。

座りがちな男性女性約50人ずつ2つのグループに分かれて
運動をするグループvs通常の生活をして過ごすグループの比較を行いました。
またこの研究での参加者は40~75歳までの肥満や過体重の人たちです。

運動の内容としては
中程度〜高強度の有酸素運動を週に6日、1日60分です。
種類としては週に3回エアロバイクなど、もう3回はランニングやウォーキングとなっています。
それを12ヶ月観察しています。

12ヶ月後の結果としては元々の生活をしている人たちは体の痛みが増加していると
いった結果となりました。

なので多少肥満傾向な方でも運動をして身体の痛みが出るか?というと
実は運動をしていない方が身体の痛みが増加すルことがわかります。

まずは簡単なウォーキングからやってみてはいかがでしょうか?

以前の運動に関しての記事もご覧ください。

運動不足に関して
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/06/post-332.html

減量に関して
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/05/post-330.html


参考文献
Kristin L. Campbell Injuries in Sedentary Individuals Enrolled in a 12-Month, Randomized, Controlled, Exercise Trial J Phys Act Health. 2012 Feb; 9(2): 198–207.
筋トレでケガが予防される!?

(2021年6月 4日 17:10)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは『筋トレでケガが予防される!?』です!

結論から申し上げますと
筋力トレーニングによってスポーツでの怪我は1/3になると報告されています。(Jeppe Bo Lauersen 2014)

一般的なイメージや患者様から質問頂くことがありますが
筋トレすると身体が重く、硬くなってケガしやすくなるんじゃないの?と聞かれます。
しかし、以外な結果が研究で明らかになってきます。

ストレッチvs筋力トレーニングvs固有受容器トレーニング(バランスボールに乗ったり不安定なところでバランスを取るような訓練です)
上記の3つで比較した結果…

筋力トレーニング>固有受容器トレーニング>ストレッチ

の結果で
特に筋力トレーニングが急性のケガ、慢性のケガともに軽減すると報告されています。

なので筋力トレーニングをして運動のパフォーマンスを上げるといった効果だけでなく
ケガの確率も減らすことができます。決して体が固まってケガしやすくなるといったことは
ありませんので安心して筋トレしましょう!


引用文献
①Jeppe Bo Lauersen The effectiveness of exercise interventions to prevent sports injuries: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials .Correspondence to Jeppe Bo Lauersen, Institute of Sports Medicine Copenhagen, Bispebjerg Hospital, Building 8, 1. Floor, Bispebjerg Bakke 23, 2400 Copenhagen NV, Sealand 2400, Denmark.
解消しよう!コロナ禍での運動不足に関して

(2021年6月 4日 15:56)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回のテーマは解消しよう!コロナ禍での運動不足に関してです。
北海道も緊急事態宣言の影響でテレワーク増加での通勤での運動量の減少や
お出かけできずに自宅にいる時間が長くなり運動不足になる方も多いのではないでしょうか?

日常的に運動を行なっていくことで心疾患や高血圧、生活習慣病、メンタルヘルスなどの
改善にも効果があると報告されています。
高齢者の方にも寝たきりの予防にもなることが報告されています。

具体的に、どのくらい(週に何回など)運動したら良いのか?
というような疑問が出てくるかと思います。

どのくらい運動したら良いの?の
結論としては
ずっと家にいないで外に出る日を週に5日以上、筋トレは週に2,3回程度は必要となります。

以下に根拠を示します。

アメリカスポーツ医学会ガイドラインでは
成人では『ややきつい』と感じる運動を30分、ほぼ毎日が推奨されています。
また、高齢者では『ややきつい』と感じる運動を
有酸素運動(ジョギングやランニング)で週5日程度
筋トレや柔軟体操は週に2回程度が推奨されています。(久保山 2020)

別の報告では
筋トレを週に2,3回行うことで病気による死亡率を23%減少させるといったこともあります。(Dankel SJ, 2016)

有酸素運動では推奨されている頻度は多いですが常に自宅に篭りきりにならずに
日常生活で買い物や通勤時、用事を足しにいくことなどがあれば代用できるのではないでしょうか?

今回の内容で1番大事なこととしては運動の強さは前述したように主観的に『ややきつい』を
目標にすることで安全に運動できるかなと思います。
1日に絶対に何km歩くぞ!や筋トレを何十回必ずやる!と設定することも悪いことではないのですが
自分が今どのように感じるかで身体に負荷をかけすぎないで無理なく運動を継続できるのではないでしょうか。

参考文献
①U.S. Department of Health and Human Services: Physical Activity and Health. A Report of the Surgeon General, International Medical Publishing, 1996
②厚生省保健医療局健康増進栄養課: 健康づくりのための年齢・対象別身体活動指針,1997
③久保山 高齢者の健康づくりにおける 低強度運動の有効性について 大阪商業大学論集 第15巻 第3号(通号194号)
④Dankel SJ, et al. Dose-dependent association between muscle-strengthening activities and all-cause mortality: Prospective cohort study among a national sample of adults in the USA. Arch Cardiovasc Dis. 2016 Nov;109(11):626-633.
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.8.

(2021年6月 3日 15:54)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です。
テーマは『膝蓋骨不安定症(膝蓋骨脱臼)』に関してです。

膝蓋骨不安定症(膝蓋骨脱臼)とは
運動や軽微な外傷で発症する膝蓋骨脱臼や亜脱臼の総称となっています。

脱臼は膝の皿の部分が外側に脱臼しやすくなっています。
ジャンプをした際や踏ん張った際に膝の筋肉が強く収縮したときに
脱臼することがあります。

10歳代の女性に多く初回脱臼をすると数十%の確率で再脱臼の可能性も出てきます。
また痛みも日常で感じるようなことがあります。

生まれつきの要素(骨の形状や関節の緩さなど)の影響があることとや
2次的に筋力低下や動きに異常が出てくることがあり、更に
それが問題になってくることがあります。

骨の形状など生まれつきの要素もありますが
治療としては痛みの出る動作の改善や筋力・柔軟性の改善を
行い疼痛の軽減につながるように実施していきます。
また、必要に応じて装具の検討も行なっていきます。

お困りの方はご相談ください!

参考文献
①公益財団法人日本整形外科学会
通所リハビリブログ第58号 健康教室 筋肉の仕組み

(2021年6月 2日 16:11)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
最高気温が20度近くなる日もあり、上着が必要ない日も増えてきましたね!
暖かくなるに伴って、散歩やランニングなど外での運動を始められている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なかには、「運動しなくちゃ、、、」と思ってもなかなか一歩踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません(>_<)
 
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そこで、今回は理学療法士の坂田が講師となり“筋肉の仕組みと運動の始め方・続け方”というテーマで健康教室を実施しました!
 
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まずは身体を動かす筋肉や、身体が動く仕組みについてお伝えしました!
筋肉にも種類があり、一般的なトレーニングなどで鍛えることが出来るのはこの「骨格筋」という筋肉です。
また人が身体を動かすときには、主となる動きをする筋肉の他に、「拮抗筋」という反対の動きをする筋肉が働いており、この筋肉のおかげでケガをしてしまうのを防いでいるそうです!
日々何気なく身体を動かしていますが、身体の内部ではこのような筋肉の動きが起こっていたんですね!
 
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筋肉の仕組みについて知っていただいた後に、実際にご自宅でできるおすすめの運動もお伝えしました!
身体が硬いと、筋肉をたくさんつけてもしっかりと力が発揮できません!
また関節への負担を減らすことで、痛みや怪我予防に繋がります。
 
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実際にご利用者様にも職員と一緒に運動に取り組んでいただきました!
 
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運動を始められるようにするためには、手軽に、小さいことからコツコツと行うことが良いそうです!
また、運動を継続するためには習慣化することが大切!そのためには別の習慣と一緒に行ったり、また周囲に宣言したり、誰かと一緒にやることも良いとされています!
 
新型コロナウイルス感染症の影響で外出機会が減りご自宅で過ごされることが多くなっている方もいらっしゃるかと思います、、、
運動不足になってしまわないように、よろしければぜひ今回ご紹介させていただいた運動をお試しいただければと思います!
 
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

北海道千歳市 リハビリ病院 自動車運転訓練

(2021年6月 2日 16:03)()

こんにちは、北星病院広報部です!

本日は、日常のとあるリハビリ場面の
ご紹介です!

当院に入院されていたAさん、
今回の入院を期に
退院後の自動車運転に不安をかかえておられました。

そこでPlayStation3グランツーリスモで
自動車運転の模擬訓練・評価を行いました。
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急発進、急ブレーキはないだろうか。
コースアウトはないだろうか。
姿勢は保てるだろうか。
疲労はないだろうか。
様々な観点から確認を行いながら
ご本人様と注意点や改善点を共有しました。
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今回、活躍したのは
作業療法士 多田!
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公私共に車好き。
車の知識が豊富な上に、自身も怪我により運転に苦労した経験をもつ彼は、今回様々なアイデアを提案し、Aさんの不安を少しでも取り除けるよう
奮闘してくれました!

Aさんが退院後も安全に運転できることを
祈っております!

以上、広報部 小川でした♩