北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.10.
(2021年7月 4日 15:22)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です。
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本日のテーマは『肩関節周囲炎』です。
別名は五十肩(ごじゅうかた)や四十肩(しじゅうかた)と
言われたりもします。

必ず4,50歳代になるわけではありません。
しかし40~70歳代が好発年齢と言われています。

予後としては2年以内に疼痛や拘縮(柔軟性の低下)が軽快されると報告されています。(Grey 1978)
また、平均30ヶ月後の保存療法(リハビリ・服薬・注射など)で 88%の人が
日常生活に満足しているという結果が報告されています。(土屋 2011)

どんな病気かというと…
肩を構成する色々な組織に炎症が起きて痛みが出現します。
そのほかの症状としては夜間痛(寝ている時の痛み)や2時的にも筋肉などの柔軟性が不足し
可動域制限が起きる場合もあります。

リハビリとしては服薬や注射などで痛みを軽減した状態で
ストレッチや筋力トレーニングを行い可動域の改善、日常生活での
動作(バンザイや髪をしばったりズボンをはいたり)の改善を図っていきます。

本日の練習としては肩の動きの際に腕の骨が異常な動きをしていないかの確認
硬くなりやすい後ろの筋肉の触診などの練習を行いました。


次回も頑張ります!
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参考文献
①肩関節周囲炎理学療法診療ガイドライン
②土屋 肩関節周囲炎に対する保存的治療後2年における肩関節機能の評価 2011年、第35巻、第2号p.567-569
③Grey RG: The natural history of “idiopathic” frozen shoulder. J Bone Joint Surg, 60-A: 564, 1978