北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.15.
(2021年9月16日 12:16)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です!
テーマは膝の前側の痛みです。

膝が痛くて来院される方は、膝の内側が痛いことが多いですが
階段を降りる際や歩いている際に膝の前側に痛みを感じる人も少なくありません。

膝の前側には靭帯や筋肉、骨など、痛みを感じる要素が色々ありますが
本日は膝の皿の下の腱の下にある膝蓋下脂肪体という組織の触診を主に練習しました。

膝蓋下脂肪体とは読んで字のごとく脂肪です。膝の曲げ伸ばしに合わせて膝の中を入ったり
出たりします。また、膝の中の内圧の調整をしているとも報告されています。
痛みを感じる神経が豊富で(Dye 1998)、脂肪体に負担がかかりやすいような状態(膝が伸びないなど)で繰り返し動作を行うと場合によっては炎症が発生し、それが痛みや拘縮に繋がることがあります。
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膝が真っ直ぐに伸びない人は、膝の安定性を保つために
常時、膝を伸ばす筋肉に力が入っている状態になっています。
(極端な例だと空気イスのように踏ん張っている状態)

常時力が入っている状態では膝のお皿の下の組織に、圧縮力が普段よりかかってしまう状態になり普段より負荷がかかり、痛みが出やすい状態になってしまいます。

なので、まずは寝ている状態や立っている状態でしっかり膝が伸びるようにストレッチなどを行っていくことが重要になります。

本日は膝蓋下脂肪体を触診し、それが膝の曲げ伸ばしで痛みが増えるか(普通の人でも強く触ると痛いことがあります)、マッサージの練習などを行いました。

階段や歩き、普段の生活の中で膝の前側が痛いかな!?と思う方は是非ご相談ください。
次回も頑張ります!


引用文献
①    Dye S, Vaupel G, et al.: Conscious neurosensory mapping of the internal structures of the human knee without intraarticular anesthesia. Am J Sports Med. 1998; 26: 773–777.
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