外来リハビリブログ 有酸素運動と脳
(2021年9月 2日 18:19)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日の内容はタイトル通り『有酸素運動と脳』です!

皆さんも健康のためにウォーキングしたり
ランニングをしたりする方がいると思います。

脳というと脳トレや計算問題などを
行い認知症予防に努めているかともいるかと思います。

実は有酸素運動には体力をつけたりダイエットなどに効果が
あるだけではなく脳にも良い影響があるということが報告されています。

有酸素運動と関係すると言われているのが脳の中でも『海馬(かいば)』と言われている部分になります。
海馬の働きとしては『記憶』に関係していると言われています。

有酸素運動を定期的に行うと定期的にストレッチを行なっていた人たちと比較して
1年後に、有酸素運動では2%海馬のボリュームが拡大していたと報告があります。(Kirk I.  2011)
これは、加齢に伴う海馬の萎縮を1~2年分逆転させた結果になります。

以下に図も載せますのでご参照ください。

20210831外来1.png
この研究で行われていた運動の時間や強さとしては
週に3回、最初の1週は10分間のウォーキング、そこから1週ごとに5分ずつ時間を増やしていきます。
7週目で40分間になり、そこからはずっと40分間、少し身体が温まり呼吸が早くなるようなペースで
実施してます。

日常的にウォーキングやランニングなどを行うことで身体にも脳にも良い影響が
与えられるかもしれません。
全く運動しないということは将来の体を考える上でももったいないですね。

引用文献
①Kirk I. Erickson Exercise training increases size of hippocampus and improves memory Proc Natl Acad Sci USA. 2011 Feb 15;108(7):3017-22.