気をつけよう!転倒予防(バランス編)
(2021年9月28日 16:42)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

前回に引き続き、転倒予防がテーマです。
本日は『バランス』編です。

当然のことながら転倒とバランスは関係があります。
バランスと一口に言っても、バランスを構成する要素は沢山あリます。

一つは前回の記事の筋力の要素があります。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-360.html

他には、姿勢や感覚や身体の柔軟性、認知機能などがあります。
更に、自分の身体の要素以外にも家や周りの環境、服薬状況なども関係してきます。

また、バランス能力には『静的』バランス能力と『動的』バランス能力があります。
静的はその場に安定して止まっていられるかなどです。
動的は動きながら倒れないかの能力となります。

静的バランスで簡便に見ることができるものは姿勢や片足立ちがあります。
姿勢を鏡でチェックしてみてください。
20210927長山10.jpeg 20210927長山9.png

いかがでしょうか?ずれているポイントがあれば要注意です!
頭や背骨の上の方が前方へ傾いているような姿勢は転倒リスクが増加していることになります。(山田 2019)

片足立ちに関しても、転倒と関係することが報告されています。
20秒保持できないと転倒リスクが増加している状態となります。(村永 2009)
安全に留意してつかまれるとことが近くにある状態で試してみてください。
20210927長山 (8).jpeg
動的バランスに関しても専門のテストがありますが個人で行うことはリスクがあります。
物を取ろうとしてふらついたり、振り向きざまにフラッとくる人は動的バランスが悪い可能性があります。

バランスを改善するためには筋力はもちろん必要なのですが、その他の要素が沢山ありますので不安な方は是非、ご相談ください。

引用文献
①山田 矢状面alignment imbalanceは転倒のリスク因子である 中部日本整形外科災害外科学会雑誌62 巻 (2019) 1 号
②村永 高齢者の運動機能(健康増進)と理学療法 理学療法ジャーナル43巻10号 2009