北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.20.
(2021年11月 4日 11:54)
こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です!

本日は腰痛学会にオンラインで参加したスタッフから
伝達講習を行ってもらいました。

最近の腰痛学会での理学療法の研究テーマとしては
丸まってしまった背中(胸椎の後弯)に関しての研究が多い印象とのことでした。

実際、患者様の中で姿勢を観察すると年齢を重ねたり
筋力低下が著しい方は背中が曲がっている人が多いように感じます。

年々、姿勢と動作能力との関係が報告されてきています。
その中でも背中の曲がり具合を簡易的に姿勢を評価・管理できるものがあります。

OWD(occiput-to-wall distance)というものがあります。
壁と頭のスキマが何センチか?というものです。
数字が大きい程、背中が丸まっているということで状態を
管理することができます。

背中が丸まっている基準としては6,5cm以上(ArpassananWiyanad 2018)と言われています。

また、5,5cm以上で転倒不安感(転びそうな不安)や痛み・痺れと関係してくると報告されています。(枡田 2015)

2021104外来 (2).jpeg 2021104外来.jpeg

これからの季節、背中の丸まりは転倒などにも関係してきますので
ご自宅で測ってみて身体の状態を確認してみては
いかがでしょうか?


引用文献
①ArpassananWiyanad Is the occiput-wall distance valid and reliable to determine the presence of thoracic hyperkyphosis? Musculoskeletal Science and
  Practice Volume 38, December 2018, Pages 63-68
②枡田 高齢者の介護予防に有用な簡易姿勢評価法の検討 2015;65:141~147