橈骨遠位端骨折について
(2022年3月17日 17:10)
こんにちは!

北星病院外来リハビリ班です。


みなさんは橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)というものを聞いたことはあるでしょうか?

高齢者の4大骨折の一つで女性に多いとされています。


場所は一般的な手首でイメージされる部分です。

転んだ際に手をついた時などに怪我をする事が多いです。

(立った状態から転んで骨折が全体の約半分以上を占めます)


場合によって手術することやギプス固定で骨が癒合するまで待つ場合もあります。

骨の状態にもよりますがギプス固定は4~6週間くらいとなっています。

リハビリの流れに関しては以下のようになります。(あくまで一例です)

ギプス固定中のリハビリとしては

骨折部以外の部分が硬くなってしまうことを予防するために

手指のストレッチや生活指導などを行なっていきます。

実際に早期に手指のストレッチなどを行なっていくことで

拘縮を予防できることも報告されています。


ギプス固定が外れた後は医師の指示を仰ぎながら

徐々に動かしたり運動したりしながら元の機能に近づけるように

していきます。


これからの季節、雪解けが始まり滑って転倒し骨折される方が増えていますので

気をつけていただければと思います。


参考文献

①理学療法ガイドライン第2班 医学書院

②Li-Chieh Kuo Is progressive early digit mobilization intervention
beneficial for patients with external fixation of distal radius
fracture? A pilot randomized controlled trial Clin Rehabil. 2013
Nov;27(11):983-93.