(2020年8月31日 17:14)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
8月も終わりに近づき
徐々に涼しくなってきましたね。
暑い時はビールが美味しく感じました。
涼しくても美味しいですが・・・
新型コロナウイルスの為外出が少なくなり
最近はアルコールの売れ行きが増加していると言われています。
皆さんも家飲みでの量が増えてはいないでしょうか?
本日のテーマは筋肉と飲酒です。
誰もが飲み過ぎると体に良く無いことを
感じていると思いますが,実際にどんな影響が
筋肉にあるかを調べてみました。
結論としては筋トレ後に飲酒を行うと
テストステロン、筋肉合成速度の低下
コルチゾールレベルの増加が見られるそうです。
テストステロン・筋肉合成速度は筋肉を増やす作用です。
コルチゾールは筋肉を分解してしまう作用があります。
なので飲酒をすることでせっかく運動しても身体に
筋肉がつくのを邪魔してしまうことになります。
参考にした文献ではアルコールの摂取量は0.6g / kgから1.5g / kgの範囲でした。
体重70kgの人で考えると42~105gのアルコールを摂取していることになります。
42gはビールで考えると350mlで約2缶相当
105gはビールで考えると350mlで約5缶相当になります。
では全く飲んだらダメかということではなく
別の研究では体重1kgに対して1gのアルコール摂取ではテストステロン値は変化がないとも
報告されています。
なので体重70kgの人は70gのアルコール=ビール約3缶(4缶だとオーバー)
は許容量なのではないでしょうか。
参考にした文献は海外のものなので
日本人はよりアルコールに弱いと言われていますので
せめてたくさん運動した日は示した例よりも少なめにした方が
良いと思われます。
どちらのにしても程々に飲むことが大事ですね。
参考文献
①Nemanja Lakic ́evic ́The Effects of Alcohol Consumption on Recovery Following Resistance Exercise: A Systematic Review J. Funct. Morphol. Kinesiol. 2019, 4(3), 41
②Jakob,L,V,and William,J,K,(2006)Effect of Postexercise Alcohol Consumption on Serum Testosterone:Brief Overview of Testosterone,Resistance Exercise,and Alcohol.Strength & Conditioning.Volume 13:20-23.