北星病院 4階療養病棟 【ちとせdeコレクション】

(2023年6月13日 14:25)()

こんにちは!4階リハビリチーム米田です☆
先日、千歳市民ギャラリーにて「ちとせdeコレクション」という作品展示会がありました!

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外出の機会が少なくなる冬の間に制作した作品を集め、おうち時間を元気に過ごすための取り組みを紹介する展示会です。
 
今年も当院の入院患者様の作品を出展する事ができました!

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これらの作品は、手のリハビリや認知機能のリハビリのため、患者様が一生懸命作ったものです(^^)

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千歳市民の方々と、作品を通して交流できるよう、また取り組んでいこうと思います!
 
末筆ではございますが、関係者の皆様、ご協力頂き感謝申し上げます。
 
作業療法士 米田


 
日頃の身体の動かし具合と腰痛のお話

(2023年6月 8日 11:45)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です

みなさんは日頃、身体を動かしていますか?
健康のため、ダイエットのため、用事があってたくさんあって仕方なく動いている…などなどあると思います。
身体の低活動は色々な疾患との関係がたくさん報じられているのは耳にしていることがあると思います。
「腰痛」に関しても身体活動の量と関係していることが報告されています。

・Ryan CG et al.(2009)は、慢性腰痛有訴者 は非慢性腰痛有訴者と比較して、1 日の歩数が少なく、かつ歩行時間が短いことを報告(慢性頭痛の人は痛みのない人と比較し40分ほど1日の活動時間が短い)
・活動量と慢性腰痛有訴割合の間に、有意な負の関係(宮地ら 2017)

簡単に言うと適切な身体活動量が不足していることと慢性腰痛は関係していると言うことになります
注意したいことが動きすぎも腰痛に関係していることも報告されていますので
どの程度が適切なのか?を知る必要があります

推奨されている歩行の量としては1日「30分」(分割でも可能)です。
特別用事がない場合に散歩などの習慣がない人は将来、生活の動作(着替え、風呂に入る、顔を洗うなど)が障害される(できなくなる)リスクが出ていると言うことも報告されています。

どんなに良い体操やマッサージなどを受けたりしても、元々の身体のベースとなる体力がない場合は
悪化しやすくなったりすることもありますので、まずは近所を休憩しながら散歩することから始めてみてはいかがでしょうか?



参考文献
①Ryan CG et al.Individuals with chronic low back pain have a lower level, and an altered pattern, of physical activity compared with matched controls: an observational study. Physical activity and chronic low back pain.
②宮地ら 身体活動量と腰痛有訴割合の関係に関する研究 
運動とカフェインの関係

(2023年6月 8日 09:45)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
外来リハビリ班です

今回のテーマは『運動とカフェインの関係』です
カフェインは皆様知っての通りコーヒーや緑茶、エナジードリンクに入っているもので
眠気覚ましに飲んだり朝食時に習慣で飲まれている人も多いかと思います

最近では運動のパフォーマンスに関わっていることや脂肪燃焼効果も報告されてきています。
では、皆様が実際にカフェインを摂取するにあたって運動の何時間前に摂取することがオススメなのか?論文を紹介します!

実際の効果としては持久性運動や短時間高強度運動(重いバーベルなどでの筋トレ)、反復スプリント運動(ダッシュやジャンプの繰り返し)の前、または運動中に低用量から中用量のカフェインを摂取することは
パフォーマンス向上効果があると考えられると報告されています。(①近藤 2020)

別の報告でもチェストプレス(大胸筋の筋トレ種目)で持ち上げられる総重量が増加し、競技アスリートのウィンゲートテスト(全力で自転車のペダルのようなものをこぎ最大のパワーを測定するもの)でのパワーが増加しているとあります(②Kathleen Woolf 2008)

飲んでから吸収し血中濃度が高まるには
30~120 分である(③Blanchard and Sawers, 1983)と報告されています。
なので運動前1時間程度前から飲んでおけば身体の準備も整うのではないかと思います。


ここで一つ注意したいことが摂取しすぎてしまうと良くないということです。
厚労省では
カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。と明記してあります。

カナダ保健省での基準としては健康な成人で一日400mg(マグカップでコーヒー3杯程度)とされています
また、妊婦は血中のカフェイン濃度が減少するまでに時間がかかることや胎児への影響などからも推奨量は低く規定されています。(あくまで推奨量なので人種や個人差もありますでの不調を感じる場合は注意が必要です)


患者様の中にも1日4杯〜10杯程度飲んでいる方もいましたので注意が必要ですね

何事も取りすぎは身体の負担になってしまうことがありますので
適切に楽しみながらやっていくことが大事ですね!





引用文献
近藤衣美 直接的にパフォーマンスを向上させるサプリメントの科学的根拠 Jounal of High Performance Sport  5(2020)93-105
②Kathleen Woolf The effect of caffeine as an ergogenic aid in anaerobic exercise.Int J Sport Nutr Exerc
 Metab. 2008
Blanchard, J. and Sawers, S.J. (1983): The absolute bioavailability of caffeine in man. Eur. J.
 Clin. Pharmacol. 24, 93-98.
栗原 日常生活の中におけるカフェイン摂取 東京福祉大学・大学院紀要 第6巻 第2号 2016
⑤厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
⑥カナダ保健省 https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/health-canada-reminds-
  canadians-manage-caffeine-consumption
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R5.No.6.

(2023年6月 8日 09:33)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回は朝練紹介は『腰部』です!
全5回シリーズで触診、疾患概要、各症状への評価、実際のリハビリなどの練習を行っていきます

脊柱一つひとつ触診していくことで腰椎と胸椎の違いや
腰部の筋肉の状態、骨盤から下肢への長い筋肉が腰部へ影響を及ぼしているか?
などを体験できていると思います!


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次回も頑張ります!
定期健康教室開催!(R5.5.25.)

(2023年6月 8日 09:10)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です

毎月行っている健康教室を5月25日に開催致しました!
今回のテーマは「膝の痛みの予防」でした


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内容としては…
膝とは具体的にどんな役割を持っていて、どんな時に負担がかかるのか?
参加者の皆様は自分の身体を支えるために必要な筋力があるのか?
筋力不足な人は、どの程度の運動をどの程度で週に何回行えば良いのか?
などなどでした。

参加者の皆様は膝の可動域や筋力が良好な人が多く、日頃からの運動やケアを意識している方が
多かった印象です(素晴らしいですね)

最後に当院の薬剤師からもTVなどで見かけることの多いサプリメントが
科学的にどれだけ証明されているのか?どのように選ぶのかの基準についてなどの講義もありました


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やはり自分の身体を良くしていくためには医療者だけではなく患者様側も関心を持って
知識を蓄えていく必要もありますね(膝関節のガイドラインにも患者様が知識を蓄えていくことは推奨されています)

健康教室は毎月第4木曜日に実施しています!
申し込みは当院への電話で承っていますので是非お問い合わせください
(0123-24-1121)
毎月定員までお申し込みいただいていますのでお早めに!
(ちなみに次回は肩に関してです)