(2022年3月16日 12:00)(訪問リハビリブログ)
皆さんこんにちは。北星病院 訪問リハビリの三上です!
訪問リハビリブログでは、定期的に皆様にとって役立つ情報を発信していきたいと考えています。
今回のテーマは「血中酸素飽和度とは何か」です。
最近、ご自宅でパルスオキシメーターを購入されている方が増えており、体温・血圧測定に並び日常的な体調管理ツールとして使用される様になってきています。コロナ禍においてテレビ等で血中酸素飽和度という言葉をよく耳にするようになっていますが、何の事かと思われる方も多いのではないでしょうか。パルスオキシメーターでは血液中のヘモグロビンのうち酸素と結びついているヘモグロビンの割合を%で確認する事が出来ます。これを血中酸素飽和度(SpO₂)と言います。
では、一体どのくらいが正常なのか
訪問リハビリに伺った際には血圧測定とともにSpO₂も測定しています。測定の際に普通はどのくらいなのかと聞かれる事があります。健常者では96~99%の範囲にあります。一般的に90%を切れば呼吸不全と言われますが、90%まで下がっていなくとも普段のSpO₂値から3~4%の下降があれば何らかの疾患を引き起こしている可能性があります。酸素飽和度が低下する原因として呼吸器疾患や心疾患等があり、具体的には肺炎・気管支炎・慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺水腫、心不全等があります。
COPD患者様のリハビリの効果について
COPDにおいては在宅中心の低強度呼吸リハビリ・プログラムの実施により、
呼吸困難の軽減、運動耐容能の改善、身体活動性の向上、健康関連QOL・ADLの改善
が得られると有用性が高く評価されています。また、患者様が在宅で継続して実施出来る事を考慮し簡便さやリスクの低さなどから、歩行を中心として簡単な運動療法と筋力トレーニングを行うことが良いとされています。訪問リハビリでの呼吸器疾患、心疾患の利用者様のリハビリでは身体状況や、酸素飽和度等を確認しながら体調の管理をしっかり行いリハビリを行っています。
疾患・身体状況に合わせた訪問リハビリ利用も可能です。
当訪問リハビリでは様々な疾患の方々がご利用されています。在宅酸素を使用している方や、疾患による呼吸困難感のある方へ運動指導や生活指導も行っています。これからの時期、外出機会が低下し活動量が低下する方も増えてくるため、訪問リハビリのご利用を検討してみてはいかがでしょうか。相談お待ちしております。