(2021年11月12日 16:58)(訪問リハビリブログ)
こんにちは! 北星病院 訪問リハビリの堀です!
訪問リハビリブログでは、定期的に皆様にとって役立つ情報を発信していきたいと考えています。
それでは早速、今回のテーマはこちらです。
「脈圧ってなんだ!?」
「血圧が高くて(低くて)病院に通ってるんだ」「血圧高くないし元気だよ」
よくある日常での会話ですね。私自身も、普段からよく耳にしている会話です。
そこで皆様、最高血圧や最低血圧についてはよく意識されていますが、脈圧という存在をご存知でしょうか?そして脈圧とは何なのか?知って何の役に立つのか?少しご紹介致します。
脈圧とは血圧の上下の差のことを指し、算出方法は【最高血圧-最低血圧=脈圧】となります。
例えば、血圧120/70mmHgの方であれば、120-70=50で脈圧は50となります。単純な引き算ですね。
脈圧の適切な値は、一般的に約30~50未満とされています。この数値が著しく正常値と離れている場合は、心機能の低下や、動脈硬化など血管の状態があまり良くない可能性があります。
上下の血圧が正常値でも、脈圧が正常とは限らないのです。
冒頭の「血圧高くないし元気だよ」という会話について考えてみましょう。
上下の血圧はそれぞれ正常値でも、脈圧は正常値から離れており、体調的には元気でも動脈硬化は進行していた。
気付かないだけで色々な病気のリスクが高い状態となっていた。といった事態もよくあるというお話です。
逆に考えれば、脈圧という存在を知っていれば早めの対処が可能となります。
心機能に対しての運動効果は良く知られている印象がありますが、実は血管機能改善に対しても運動療法が有効です。お薬での治療と合わせて運動を実施することで、より効果が期待できます。また、現在それほど血圧に問題のない場合でも、運動により血管機能を低下させない効果も期待できます。
リハビリは身体機能だけでなく、血圧などについてもしっかりと管理しながら運動を行いますので、お気軽にご相談頂ければ幸いです。
北星病院 訪問リハビリテーション 相談窓口 0123-29-5035(担当:三上)