気をつけよう!転倒予防(はきもの編)

(2021年10月 7日 14:49)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

転倒予防です!

過去の転倒予防記事はこちらです。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-360.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-362.html

今回は、はきものと転倒に関してです。

転倒の要素として環境の要素があります。
具体的には家の環境や夜間の明るさ、床の状況などもあります。
その中のクツに関しても環境に当てはまります。

皆さんはどんな基準で靴を選んでいるでしょうか?
デザイン、価格、軽さ、季節性、利便性など色々な条件があるかと思います。

今回は転倒予防を考える上で、靴を選ぶときに考える要素に関してやっていこうと思います。

まずはクツが自分の足にしっかりフィットしているかです。
クツのヒモをしめた状態で踵が浮くかどうかで、歩行のパフォーマンスに影響があることが報告されています。(Tanigawa 2004)
具体的には、クツのヒモをしめた状態で踵が浮かない状態が1番パフォーマンスが良いと言われています。
皆さんもチェックしてみて下さい。
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クツを選ぶ際にもいくつか見るポイントがあります。
重要なのはヒールカウンターの部分です。
ヒールカウンターは踵周辺の部分で歩行の際に踵を受け止める部分になります。

転倒により股関節骨折した人を調べた研究では、約半数の人が踵がないクツやヒールカウンターが柔らかいクツを履いていたことを報告しています。(Catherine 2003)
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よくあるお話ですが、スリッパ、サンダルは転倒しやすいということも報告されています。何が影響があるかというと重心の動揺(フラフラする)が増加したり歩行の中で片脚で支えている時間の減少(片脚で支えづらくなりスグに足をつけることでつまづきやすくなる)が言われています。(柴垣 2011 渡部 2005)
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ついつい、脱ぎはきのしやすさでクツを選ぶことが多くなりがちですが
しっかりと足にフィットするクツを選ぶことでパフォーマンスの向上や転倒の予防にもつながってきます。
気になるかたは理学療法士にご相談ください!

引用文献
①Tanigawa T, Hirashima M, Fukutani N, Nishiguchi S, Kayama H, Yukutake T, Yamada M, Aoyama T(2014):Shoe-fit is correlated with exercise tolerance in community-dwelling elderly people. Footwear Sci 7:37-42.
②Catherine Sherrington 1, Hylton B Menz  An evaluation of footwear worn at the time of fall-related hip fracture. Age Ageing. 2003 May;32(3)
③柴垣 スリッパと靴での歩行の比較ー歩行分析と表面筋電図位よる解析ー 2011
④渡部幸喜サンダルと靴における歩行足底圧の比較  2005
外来リハビリスタッフ新戦力紹介!

(2021年10月 7日 14:46)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

10月よりチーム移動+入職で
新しい人員が外来リハビリ班に来ました。

作業療法士 齊藤 元貴(さいとう もとき):写真右
受付 青木 麗美(あおき うるみ):写真左
です!

人員を充実させて頑張っていきますので
よろしくお願い致します!
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通所リハビリブログ 第71号 健康教室(福祉用具について)

(2021年10月 5日 14:37)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です。
 
毎月リハビリスタッフから、ご利用者さまへ健康に生活するための情報を
お伝えさせていただく“健康教室”!!
 
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 9月の健康教室は身近ではありますが、実はよく知らない?と思われがちな、
『福祉用具』をテーマに、理学療法士の 髙瀬・塩崎が発表しました。
 
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福祉用具とはどのようなものがあるのか、また、杖や車椅子、手すりなど
日頃皆様が使われている福祉用具を安全に使用するための方法などをお伝えしました!
 


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今回は特にお風呂周りなど入浴に関することに関心が多く集まり、
発表後は多くのご利用者様からの質問が寄せられました。
ご自宅での生活が大変になってきている方が安全に過ごすためには、
身体機能の維持・向上が大事なのですが、生活環境を整えることも重要なポイントです!
 
生活に不安はあるけど、道具を使うことに対して抵抗がある方も
一度使ってみることをオススメしています。
福祉用具は【デモ】といって、一定期間お試しで使うことができる場合もありますので、気になっている方はぜひ当院スタッフまでお声掛け頂ければと思います。
皆さまが転倒せずに安全な生活が送れるよう願っております!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

通所リハビリブログ 第70号 敬老会

(2021年10月 1日 19:19)(通所リハビリブログ)

みなさんこんにちは! 
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
9月20日は敬老の日でしたね。
通所リハビリではその前の週、9月16と17日に敬老会を行いました!
 
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敬老会では、長寿祝いということで、還暦・古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿の節目の年齢を迎える方に賞状をお渡しし、お祝いさせて頂きました。
 
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また、感謝の気持ちを込めて、「香り袋」を作り、ご利用者様全員にメッセージを添えてお渡しさせて頂きました。
香り袋は着物を再利用して作ったもので、後日ご利用者様からは「良い匂いだね」「家で飾っているよ」などの声をお聞きしました!
 
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レクレーション「シェイクシェイクゲーム」の様子です!
ペットボトルを振り、中に入っている割りばしを出すゲームです。
割りばしを詰まらずに出すにはコツが必要で、皆様はやく出す方法を考えながら取り組まれていました!
 
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こちらは職員が全力で取り組んだ握力1位決定戦の様子になります。
ご利用者様に1位を予想していただき、職員1人ずつ握力を計測しました!
接戦の中、見事1位を獲得したのが、、、
 
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こちらのスタッフ2名です!!!
ご利用者様の熱い声援もあり、とても盛り上がりました!
 
通所リハビリセンターでは感染対策を実施しながら、皆様に少しでも楽しんでリハビリを行って頂けるように季節の催しを行っています。
ご興味がある方は無料で体験利用も行っていますので是非ご連絡ください!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

もも裏の固さと腰痛

(2021年10月 1日 19:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。


本日のテーマは『もも裏』の固さと腰痛についてです。
もも裏の筋肉はハムストリングスと呼ばれ、複数の筋肉で構成されます。

皆さんも、体育の授業などで運動前の体操で前屈体操をしたかと思います。
その際に伸ばされるもも裏の筋肉がハムストリングスです。

もも裏の固さと腰痛に関しての研究報告はたくさんあります。
ハムストリングスが硬くなると、主に前に屈んだりする際に
腰と骨盤の動きの比率が変化し、腰がたくさん動いてしまうことで
腰にストレスがかかってしまうと言われています。(McGill 1997)

今回はもも裏の固さをチェックして腰痛を予防していきましょう。
まず初めに、ご自分の身体をチェックしてみましょう!
下記の写真のように腰を曲げすぎないで前屈できるでしょうか?
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腰がたくさん曲がってしまう人は要注意です!
柔軟性改善のために、おすすめのストレッチを紹介いたしますので
ご自宅で試してみて下さい。

1つ目です。
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次のストレッチは10秒×5回を朝、晩で実施することで柔軟性が向上したと報告されています。
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引用文献
①岡田 体幹前屈動作時の脊柱運動とハムストリングの柔軟性の関連性 理学療法の臨床と研究 第 29 号 2020 年
②中尾 ジャックナイフストレッチングの即時効果 −脊柱屈曲可動域およびハムストリングスの弾性率に着目して− 札幌保健科学雑誌 第8号 13-20(2019)
③McGill SM.: The biomechanics of low back injury: implications on current practice in industry and the clinic. J Biomechanics 30: 465-475, 1997