北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.17.

(2021年10月15日 16:14)(外来リハビリブログ)

こんにちは!

北星病院外来リハビリ班です。

朝練です!

本日のテーマは「除脂肪体重」です。

除脂肪体重とは、体重計などで出る『体重』から

脂肪分を引いた重さになります。

例:体重70kg  脂肪10kgの人の場合、除脂肪は60kgになります。

近年、この数字が体重以上に注目されています。

なぜかというと体重のみで身体を管理するより除脂肪でチェックした方が有効だからです。

スポーツ選手で身体を大きくするために体重を増やしなさいと、よく言われたことがある人が多いと思います。

でも、見かけでは体重が増えて体が大きくなったと思っていても

それが、筋肉なのか脂肪なのか判断がつかないからです。

当然、足の速さだったり、ジャンプ力だったりは脂肪が増えて

パフォーマンスが上がることはありません。

筋肉で増量しなければ良いパフォーマンスにはつながってきません。

リハビリでの関係もあります。

例として、変形性膝関節症の方でレントゲンでの検査で

かなり変形が進んだといった人が痛みがあるか無いかの要因として

肥満に関する項目があります。(特に女性では肥満傾向だと痛みと関連してきます。)

当院ではIn Bodyという体組成計で測定しますが

ご自宅でも体脂肪が測れる体重計であれば除脂肪体重を算出できますので

是非、身体の為にもお試しください!
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体組成に関しての過去記事もどうぞ!

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-212.html



参考文献

①渡邉 X 線学的重度な内側型変形性膝関節症の膝痛について
気をつけよう!転倒予防(環境:明るさ編)

(2021年10月15日 16:09)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

転倒予防です!

過去の転倒予防記事はこちらです。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-360.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-362.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/10/post-366.html

本日のテーマは環境(自宅内など)の『明るさ』に関してです。

一般的にも暗いところでは転びやすいイメージがあるかと思います。

なぜ転びやすいのでしょうか?

ヒトのバランスは視覚や身体の感覚、三半規管の感覚でコントロールされていますが、大部分を視覚が補っているといわれています。


実際に暗いところ(10ルクス:映画館での上映前の暗さ程度)でバランスを検査した実験では明るいとことと比較すると重心の動揺(身体のふらつき)が増大傾向になると報告されています。(田頭)
 
また、暗いところからいきなり明るいところ(1000ルクス:コンビニやスーパーは平均1000〜2000ルクス)に入ることでも重心の動揺(ふらつき)が増加すると報告されています。(山坂)

上記のことから、夜中にトイレに行く際に暗さ・明るさのせいでふらつかないようにする為には
上映前の映画館の明るさ以上(10ルクス以上)〜コンビニより少しくらめの明るさ(1000ルクス以下)に家の廊下などを設定してはいかがでしょうか?


引用文献
①    田頭 室内の照度がバランスに及ぼす影響について 第43回日本理学療法学術大
②    山坂 室内照度が高齢者の立位安定性に及ぼす影響 第50回近畿理学療法学術大会
北星病院 4階療養病棟 レクリエーション 【ハロウィン飾り】

(2021年10月11日 16:16)()

こんにちは!4階リハビリチームです。

10月に入りまして、先日、レクリエーションでハロウィンの飾り作りを行いました☆
(感染対策として、マスク着用、手指消毒、三密回避して実施)

当日は、時間をずらしながら、6名の患者様に参加して頂き、折り紙で、かぼちゃのお化け(ジャック・オ・ランタン)を作り、お顔を描いたり、シールを貼ったり、という作業活動をしました♪
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当日までに、リースの部分や、帽子、オバケなどの準備を手伝って頂いた患者様もいらっしゃいます!!
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患者様の描くオバケ達の表情は、どれも優しくて、可愛らしくて、完成した作品を見て、我々職員もとても癒されます(^^)

作品達は、4階のエレベーター前に飾ってあるため、今はちょっぴり遠くからですが、ご家族様にも見てもらうことができます!!

ハロウィンは10月31日
まだ日にちがありますので、これからも可愛らしい作品達が増えていきそうです(^^)
また紹介させて頂きたいと思います!

企画 作業療法士 米田(まいた)でした!
気をつけよう!転倒予防(はきもの編)

(2021年10月 7日 14:49)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

転倒予防です!

過去の転倒予防記事はこちらです。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-360.html

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/09/post-362.html

今回は、はきものと転倒に関してです。

転倒の要素として環境の要素があります。
具体的には家の環境や夜間の明るさ、床の状況などもあります。
その中のクツに関しても環境に当てはまります。

皆さんはどんな基準で靴を選んでいるでしょうか?
デザイン、価格、軽さ、季節性、利便性など色々な条件があるかと思います。

今回は転倒予防を考える上で、靴を選ぶときに考える要素に関してやっていこうと思います。

まずはクツが自分の足にしっかりフィットしているかです。
クツのヒモをしめた状態で踵が浮くかどうかで、歩行のパフォーマンスに影響があることが報告されています。(Tanigawa 2004)
具体的には、クツのヒモをしめた状態で踵が浮かない状態が1番パフォーマンスが良いと言われています。
皆さんもチェックしてみて下さい。
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クツを選ぶ際にもいくつか見るポイントがあります。
重要なのはヒールカウンターの部分です。
ヒールカウンターは踵周辺の部分で歩行の際に踵を受け止める部分になります。

転倒により股関節骨折した人を調べた研究では、約半数の人が踵がないクツやヒールカウンターが柔らかいクツを履いていたことを報告しています。(Catherine 2003)
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よくあるお話ですが、スリッパ、サンダルは転倒しやすいということも報告されています。何が影響があるかというと重心の動揺(フラフラする)が増加したり歩行の中で片脚で支えている時間の減少(片脚で支えづらくなりスグに足をつけることでつまづきやすくなる)が言われています。(柴垣 2011 渡部 2005)
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ついつい、脱ぎはきのしやすさでクツを選ぶことが多くなりがちですが
しっかりと足にフィットするクツを選ぶことでパフォーマンスの向上や転倒の予防にもつながってきます。
気になるかたは理学療法士にご相談ください!

引用文献
①Tanigawa T, Hirashima M, Fukutani N, Nishiguchi S, Kayama H, Yukutake T, Yamada M, Aoyama T(2014):Shoe-fit is correlated with exercise tolerance in community-dwelling elderly people. Footwear Sci 7:37-42.
②Catherine Sherrington 1, Hylton B Menz  An evaluation of footwear worn at the time of fall-related hip fracture. Age Ageing. 2003 May;32(3)
③柴垣 スリッパと靴での歩行の比較ー歩行分析と表面筋電図位よる解析ー 2011
④渡部幸喜サンダルと靴における歩行足底圧の比較  2005
外来リハビリスタッフ新戦力紹介!

(2021年10月 7日 14:46)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

10月よりチーム移動+入職で
新しい人員が外来リハビリ班に来ました。

作業療法士 齊藤 元貴(さいとう もとき):写真右
受付 青木 麗美(あおき うるみ):写真左
です!

人員を充実させて頑張っていきますので
よろしくお願い致します!
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