(2021年8月19日 13:39)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
本日は、歩行速度と転倒の関係です!
前回記事はこちらです。
↓ (歩行速度と余命の関係)
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/08/post-353.html
歩くのが速い人(1.3 m / s以上)は屋外での転倒リスクが増加し
歩くのが遅い人(0.6 m / s以下)は屋内での転倒リスクが増加し
歩く速度が普通の人(1.0-1.3 m / s)が最も転倒リスクが低いと報告されています。(Quach L 2011)
ちなみに横断歩道は点滅するまでに1m/sで設定されていることが多いです。
10mだったら点滅までに10秒かかります。
意外と歩くのが速い人も転倒リスクが増加する結果となっていますね。
論文中の著者は歩行速度が速い人は、活動量も多く
積極的に屋外に出ることがあるのではないかと推測されています。
歩くのが速い人も遅い人も1年間に0.15m/s以上の歩行速度の低下が認められた場合
転倒リスクが最も高まることが報告されています。
(実生活では横断歩道で点滅せずに歩けた人が間に合わなくなるなど)
つまり現時点での歩行速度も重要ですが、年々、歩くのが遅くなってくることは
将来的に転倒してしまうことが予想されます。
去年より信号が間に合わなくなったなと感じている人は
要注意です!!
日頃からの運動を意識することが重要です。
引用文献
①Quach L, et al. The nonlinear relationship between gait speed and falls: the Maintenance of Balance, Independent Living, Intellect, and Zest in the Elderly of Boston Study. J Am Geriatr Soc. 2011 Jun;59(6):1069-73.