(2021年7月27日 09:49)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
本日のテーマは『昼寝』です。
昼寝が科学的に意味があるのか?
何に関係するのかをやっていきます。
昼寝のメリットとしては
・眠気の軽減
・仕事などのパフォーマンスの向上
・身体的なパフォーマンス向上(アスリート)
などが報告されています。
仕事のパフォーマンスに関係することから
アメリカの有名な企業(Googleやappleなど)も仮眠室などを設けているところもあるようです。
一般的には有用な昼寝の時間は30分以内と言われています。(Takahash 2004)
それ以上寝てしまうと夜間の睡眠に入る時間が長くなると報告されています。(Rosekind 1995)
寝る環境を調べた研究もあります。
仕事をしている人は昼休みなどに寝転んで
昼寝をするのは難しいかと思います。
ベッドvs椅子に座ったままの2つの条件での昼寝をした実験では
ベッドで昼寝をした方が深く眠れるが
どちらもその後の眠気の軽減には差がないと報告されています。
なので昼からの眠気の軽減目的であれば椅子で昼寝をしても
大丈夫ということになります。(小山 2019)
一部例外としてアスリートのパフォーマンスと昼寝を考えた場合は
90分の昼寝も有用だと報告されています。
身体的なパフォーマンスや反応時間も向上すると報告されています。(Maher Souabn 2021)
皆さんも仕事の効率アップや昼からスッキリ動くために
昼寝をしてみてはいかがでしょうか?
引用文献
①Takahashi M, Nakata A, Haratani T, Ogawa Y, Arito H. Post-lunch nap as a worksite intervention to promote alertness on the job. Ergonomics 2004; 47(9):1003-13
②Rosekind MR, Smith RM, Miller DL, Co EL, Gregory,K B, Webbon LL, Gander PH, Lebacqz JV. Alertness management: Strategic naps in operational setting, Journal of Sleep Research 1995;4:62-6.
③小山 昼寝椅子における短時間仮眠が 睡眠の質,パフォーマンス,眠気に及ぼす影響 労働科学 95 巻,2 号(56)~(67), 2019 J.Science of Labour Vol.95, No. 2
④Maher Souabn Benefits of Daytime Napping Opportunity on Physical and Cognitive Performances in Physically Active Participants: A Systematic Review