転倒や姿勢、走るにも大腰筋(だいようきん)!

(2021年7月12日 13:29)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは『大腰筋(だいようきん)』です。

もう少しでオリンピックも始まりますね。
色々と言われていることもありますが個人的には
自宅でTVで見る分には楽しみです。

中でも、100m走などはボルト選手の引退もあって
次の金メダリストは誰かな?と気になります。

早く走るためには身体的な条件がたくさんありますが
大腰筋が一般人と比較し発達しているということがあります。(衣笠 2001)

その大腰筋は高齢者の転倒とも関係してきます。
大腰筋は背骨の腰の部分から大腿骨の根本(足の付け根部分)についています。
股関節を曲げたり骨盤を起こして、俗にいう良い姿勢を担う筋肉の一つでもあります。

なので、この筋肉が弱くなったり細くなったりすると
転びやすくなったり、姿勢が悪くなったり、若い人は走るのが
遅くなったりと影響があります。

以下に簡単な運動を一つ紹介させていただきます。
ポイントは以下にいい姿勢で背中を真っ直ぐにして
体幹などは、ぐらつかないように行いましょう!
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参考文献
①衣笠 他 日本のトップスプリンターの大腰筋横断面積と疾走速度との関係 日本体育学会第52回大会 2001
②福井 大腰筋機能の臨床的考察 バイオメカニズム学会誌 ,Vol24,No .3(2000 )
③森永 いきいき生きる: 転倒予防について  2007
千歳市リハビリ病院 JR乗車訓練

(2021年7月 8日 15:26)(スタッフの活動)

こんにちは!北星病院広報部です!

先日、患者さんと共に
JR乗車訓練へ行ってきました!
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院内での歩行練習も着実に上達され、
自信もついてきた今日この頃。

退院後の生活に向けた
屋外外出訓練の一環として
発症後初めての外出となりました。
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外に出てみると、
思わぬ所に段差や縁石があったり、
扉が予想以上に重かったり、
座席に着く前に発車してしまったり、
ムムム…これは。と改めて課題が見えて来る
ことがあります。

逆に「やってみたら結構できた」「いいところに手すりがあった」と良い面での発見もあったりして、
退院後の自立した生活のイメージを
持つきっかけにもなったかもしれません。

患者さんと一緒に課題を共有しながら
対応策を練っていき退院のその日まで
ひとつずつ不安の種を潰していきたいと
思います!


以上広報部 小川でした♪
イメージトレーニングと筋力

(2021年7月 6日 17:07)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは
『イメージトレーニングと筋力』です!

だんだん千歳も気温が高くなってきて
外でずっと活動するのも大変になってきていますね。
熱中症に関しての過去記事もご覧ください。

https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/06/post-339.html

今日は、家の中でも暑さを気にせず気軽にできる筋力強化方法をご紹介しようと思います。
ずばり、イメージトレーニングです!

ふくらはぎの筋肉を使うイメージ(つま先立ちのように踵をうかして物を押すイメージ)で
1週間×25 回×4set実施で約10%向上したとの報告があります。(Grospretre  2017)

イメージだけでも10%筋力が向上するのってすごいと思いませんか?
空き時間に運動がめんどくさい時でもイメージトレーニングやってみてください。
まずは1週間チャレンジを!


引用文献
①Sidney Grospretre Neural mechanisms of strength increase after one-week motor imagery training December 2017European Journal of Sport Science 18(1):1-10
外来リハビリ職員紹介!(リハビリチーム異動がありました)

(2021年7月 5日 17:02)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

6月にリハビリ人事異動がありました。
異動してきた職員を紹介します!

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写真左から
作業療法士 前川 満里奈(まえかわ まりな)
作業療法士 寺澤 侑希(てらさわ ゆうき)
理学療法士 坂田 翔太(さかた しょうた)
理学療法士 後藤 浩太(ごとう こうた)

よろしくお願いいたします!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中 R3.No.10.

(2021年7月 4日 15:22)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

朝練です。
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本日のテーマは『肩関節周囲炎』です。
別名は五十肩(ごじゅうかた)や四十肩(しじゅうかた)と
言われたりもします。

必ず4,50歳代になるわけではありません。
しかし40~70歳代が好発年齢と言われています。

予後としては2年以内に疼痛や拘縮(柔軟性の低下)が軽快されると報告されています。(Grey 1978)
また、平均30ヶ月後の保存療法(リハビリ・服薬・注射など)で 88%の人が
日常生活に満足しているという結果が報告されています。(土屋 2011)

どんな病気かというと…
肩を構成する色々な組織に炎症が起きて痛みが出現します。
そのほかの症状としては夜間痛(寝ている時の痛み)や2時的にも筋肉などの柔軟性が不足し
可動域制限が起きる場合もあります。

リハビリとしては服薬や注射などで痛みを軽減した状態で
ストレッチや筋力トレーニングを行い可動域の改善、日常生活での
動作(バンザイや髪をしばったりズボンをはいたり)の改善を図っていきます。

本日の練習としては肩の動きの際に腕の骨が異常な動きをしていないかの確認
硬くなりやすい後ろの筋肉の触診などの練習を行いました。


次回も頑張ります!
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参考文献
①肩関節周囲炎理学療法診療ガイドライン
②土屋 肩関節周囲炎に対する保存的治療後2年における肩関節機能の評価 2011年、第35巻、第2号p.567-569
③Grey RG: The natural history of “idiopathic” frozen shoulder. J Bone Joint Surg, 60-A: 564, 1978