(2021年3月 4日 19:00)(通所リハビリブログ)
こんにちは。皆様の生活に役立つ情報をお届けする通所リハビリ健康生活お助け隊です。最近道路が滑りやすい状況が続いていますね。
今回は冬道で転ばないためにはどうしたら良いか?その対策をご紹介していきます。
<3つのポイント>
- 転倒の原因とは?
- 転倒しやすい状況とは?
- 雪道の歩き方と転倒を防ぐために今すぐできること
①転倒の原因とは?
転倒の原因は大きく分けて内的要因と外的要因の2つに分けられます。
内的要因:筋力、バランス能力、虚血性心疾患、白内障、関節疾患など
外的要因:靴(防寒靴)の問題、道路状況、歩き方など
内的要因は身体的な要素、外的要因は環境的要因であることが特徴で、
内的要因はリハビリをしたり、バランス練習をしたりコツコツ積み上げていくことが重要です。
しかし、1~2日で簡単に解決できるものではありません。
今すぐに転倒を予防していく為には外的要因を工夫することも重要ですので今回はここに着目してアドバイスしていきたいと思います。
②滑って転倒しやすい状況とは?
1)ロードヒーティングにむらがあり、本来乾燥していなくてはならない部分が凍結
2)凍結した横断歩道と乾燥した歩道の境界部が斜面となっている場面
③雪道や氷の上で転ばないために今すぐできること
1)歩き方に注意
- 身体の重心を若干身体の前において歩き、決して後ろに反らない。特に高齢者は後方に転倒することが多いので重心の位置をほんの少し前に歩くことが重要
- 踵部あるいはつま先から路面に足をつけずに靴底全体で路面を置くようにして歩く(少し膝を曲げて、重心を少し前におき、股関節・膝関節でバランスをとって歩く)
2)外的要因(環境を工夫する!)
・靴底の柔軟性をチェック
靴底が硬いと滑りやすいので長年使用している靴は柔らかさを確認!
・杖にアイスピックをつける
病院のリハビリ室、通所リハビリにて1,100円で販売しています。ご利用者様や患者様に対してご希望のある方に取り付けは無料で行っています。お気軽にお声掛けください。
アイスピックは5本爪だと雪が詰まりやすいこともあるので1本爪をおすすめしています。
※北海道開発局と札幌市が共同運営しているホームページで推奨している冬道歩行
1.小さな歩幅で歩く
2.足の裏全体をつけて歩く、とくにつるつる路面では歩幅は小さくして歩くが勧めらえる
ただし、完全に地面をすらしてはつまづきの原因になってしまうので軽く足を浮かせてという感じで歩くとなっています。
<まとめ>
いかがだったでしょうか?今回は転倒を予防する3つのポイントについてご紹介させて頂きました。
「転倒の原因とは?」「転倒しやすい状況とは?」「雪道の歩き方と転倒を防ぐために今すぐできること」
これら3つのポイントを押さえ特に外的要因を工夫することここを意識して残りの冬期間転ばずに元気に過ごして頂きたいと思います。春が待ち遠しいですね。
以上 通所リハビリ健康生活お助け隊でした。
<引用・参考文献>
1)松野丈夫,伊藤浩:転倒予防対策は?(冬道での転倒予防対策について教えてください)特集:季節変動と日内変動:肥満と糖尿病:p222-224Vol9,No2,2010
2)平山光久,松野丈夫:冬道(雪道・凍結路面)での転倒予防:特集:整形外科と転倒予防,p57-60,関節外科vol.25,no7,2006