通所リハビリブログ㊻ 介護勉強会(スパインダイナミクス療法)

(2021年2月 5日 13:26)(通所リハビリブログ)

こんにちは!北星病院通所リハビリ広報部です!
1月25日の業務終了後、リハビリスタッフ主催の勉強会を行いました!
介護職員向けに行われ、内容はSD(Spine Dynamics)療法で使用する器具の一つである、『ツイストチェアの使用方法』についてです。
 
画像①.JPG
 
 ツイストチェアとは「Spine Dynamics療法」という治療概念を基に開発された治療器具の一つで、操作によって座面がさがり、肘置きに上肢を乗せることで脊柱にかかる体重を20~30%免荷できます。免荷状態で運動することで脊柱の柔軟性を改善したり、四肢の筋緊張を適正化するといった効果が期待できる器具です。
 
脊柱の柔軟性が向上するメリットとして、身体の痛みが軽くなったり、怪我をしにくくなるなど、良いことばかりです。
 
画像②.JPG
 
 ツイストチェアの操作方法は座って上半身を捻るというシンプルな動作ですが、正しい効果を出すために必要なポイント(座面の高さや足の位置)などを説明しました。
 
画像③.JPG ツイストチェア使用前
画像④.JPG  
画像⑤.JPG ツイストチェア実施後
より前屈できるようになりました
※すべての方に効果が保証されているわけではありません

 
ご利用者様へ勧めるためにはスタッフがしっかりと効果を体感するのが一番!デモンストレーションとして実際に身体が硬いスタッフが体験し、効果を実感してもらいました。
(なんと指床間距離が5cmほど改善!)
 
 
北星病院通所リハビリセンターは他にも各種マシンを揃えており、ご利用者さまの健康づくりを支援しています。
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

北海道千歳市リハビリ病院 痛みを予防しよう!シリーズ〜膝編⑧〜

(2021年2月 4日 10:58)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回も膝編です。
今回は膝を伸ばす筋肉の
大腿四頭筋をより効率良く
鍛えるために一つの筋肉に絞って
やっていきたいと思います。

大腿四頭筋を鍛えるメリットに関しては
過去にも触れていますが、膝が大きく変形する前の
膝の痛みを軽減するとの報告(Lim 2008 )
があります。

では、実際に大腿四頭筋の筋力増強の為に
効率が良いと言われている方法を紹介します。

まず筋力増強の基本です。
最大筋力を増強する為の強さとしては
最大筋力の70%で筋トレを行いましょうと推奨されています。
(アメリカスポーツ学会2009)
100kgの力が出せる人は70kgでセットを組んで運動しましょうという事です。
なかなかこの強さで運動を行うためにはジムなどに行って
バーベルなどを担ぐなどのトレーニング機材が必要です。
ですが、新型コロナウイルスが流行している中で
ジムにいく事が難しいという方は
身近なもので行う運動が推奨されます。

それは踏み台昇降です。
20210204外来2.jpeg
踏み台昇降では最大筋力の70%前後の負荷を
かけることができると報告があります。(小山ら)
椅子からの立ち上がり運動やハーフスクワットでは
最大筋力の約30%となっている為、負荷が足りないことになります。
なので可能な方は踏み台昇降で大腿四頭筋を鍛える事が
効率が良いのではないかと思います。
ただ、踏み台昇降は片脚で段差を上下するので
転倒や膝に痛みが出そうなどの不安がある場合は
以前紹介した椅子に座ったままで膝の曲げ伸ばしを
行ってみて下さい。

これもより効率の良い方法として
つま先を少し外側に上げながら
膝を伸ばす事が最も効率が良いと言われているので
試してみて下さい。(Saeed Mikaili 2018)
20210104外来1.jpeg
ちなみにつま先を脱力して膝を曲げ伸ばしする事は
効率が悪くなるそうです。

是非お試しください!

引用文献
① Lim Does Knee Malalignment Mediate the Effects of Quadriceps Strengthening on Knee Adduction Moment, Pain, and Function in Medial Knee Osteoarthritis? A Randomized Controlled Trial. Arthritis & Rheumatism (Arthritis Care & Research)
Vol. 59, No. 7, July 15, 2008.
②小山 他  大腿四頭筋の筋力増強法に適したClosed Kinetic Chain種目
③ Saeed Mikaili Quadriceps force production during straight leg raising at different hip positions with and without concomitant ankle dorsiflexion 2018

北海道千歳市リハビリ病院 痛みを予防しよう!シリーズ ~膝編~⑦

(2021年2月 2日 16:48)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
本日も膝シリーズです。

前回記事はこちらから↓
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/08/post-238.html ①
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/08/post-240.html ②
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/01/post-299.html ③
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/01/post-300.html ④
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/01/post-301.html ⑤
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2021/01/post-302.html ⑥

今回は膝への負担が普段の姿勢から起こっているかもしれない?
という内容です。

膝が痛い人は背中が曲がっていて更に膝も曲がったまま
歩いたり普段の生活を送っているというのをよく見ます。
そういう状態をKnee-Spine syndorome(ニー スパインシンドローム)
と言います。
(Knee:膝 Spine:脊柱・背骨)

端的に表現すると
背中が丸まれば丸まるほど
立っている状態や歩いている状態で
膝が伸びなくなります。
そのことが原因で膝の負担が
増加し痛みにつながる可能性があるということです。
また、反対に膝が伸びにくいことで
背中の丸まりが強くなり腰痛などにも
繋がることがあります。

膝への負担をかけないようにするために
ご自分の背中が丸まってないでしっかり
伸ばせるのかチェックすることと
ストレッチを行っていきましょう!

まずは背中がしっかり伸ばせるかチェックします。
最初に鏡を見ながら姿勢を観察します。
ポイントは楽に立った状態で観察することで
実際に生活の中で使っている状態を見ます。
赤丸のところがポイントになります。
肩が前に丸まってたり腰が曲がっていたり
膝が曲がってたりする方は要注意です。
20200202外来3.jpeg


次に背中のストレッチです。
(※腰などに痛みがある方や何か診断名がついている方はまずかかりつけの医師に相談してから実施ください。)
20210202外来2.jpeg
20210202外来1.jpeg


引用文献
①Taichi  Knee – spine syndrome: correlation between sacral inclination and patellofemoral joint pain
Journal of Orthopaedic Science Volume 7, Issue 5, September 2002.
②Murata ASSOCIATION BETWEEN LUMBAR LORDOSIS AND EXTENSION OF THE KNEE 2003
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中26

(2021年1月29日 19:16)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
本日は朝練です。
テーマは肘関節の
外側上顆炎での疼痛です。

外側上顆炎とは画像のように
肘の外側の所に痛みがでる状態です。
20210129外来.jpeg
別名はテニス肘といいます。
具体的には重たいものをもったり
した際に痛みが出ることが多いと
報告されています。

治療の方法としては
痛みや炎症を抑える注射
リハビリやバンドを巻いて過ごして
もらう方法などがあります。
それでも治らない場合は手術に
なることもあります。

リハビリでは主に
肘の外側に付いている筋肉の
柔軟性を改善させることや
筋力改善のためのプログラムを
実施していきます。

今回は肘の外側に付いている筋肉
の触診練習を行いました。

次回も頑張ります!
20210129外来2.jpeg
通所リハビリブログ㊺ 1月ホクレクイベント

(2021年1月27日 18:58)(通所リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
1月も早いようでもう終わってしまいますね!つい先日まで新年の挨拶をしていたような気がします、、、
最近は気温の寒暖差が激しいため、より体調管理や転倒など注意が必要ですね(;´Д`)
 
今回は1月に行った全体のレクリエーションの様子をご紹介します!
通所リハビリセンターでは個別のリハビリの他にも様々な取り組みを行っています!
その一つが「ホクレク」です!
普段は希望される方4~5名で様々なレクリエーションを行っています!
ゲームで得点を競うため、毎回白熱した戦いになり、他のご利用者様と楽しみながら交流することができます!
今回はより多くのご利用者様にご参加いただくために、いつもより規模を大きくしてレクを行いました!
 
20210126ホクレク①.JPG 20210126ホクレク②.JPG

題して『七転び八起ゲーム』ということで、
チームで円になり、中心にあるボールの上にお手玉を乗せていきます!
手元にあるお手玉が無くなったときに、中心にあるお手玉の数が多いチームの勝ちになります!
皆様ボールが転がってしまわないように慎重に乗せられていました!
 
20210126ホクレク③.JPG 
あら!ボールが転がってしまいました!(>_<)
でも大丈夫!七転び八起き!またその上から積んでいけばいいんです!
今回は人数が多かったため、いつもより盛り上がっていました!
 
通所リハビリセンターでは個別リハビリはもちろんのこと、他にも皆様に楽しみながら、身体を動かしていただけるような取り組みを行っています!
ご興味がある方がいらっしゃいましたら、体験利用も行っていますので、ぜひご連絡ください!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!