(2021年1月 6日 13:07)(通所リハビリブログ)
こんにちは! 通所リハビリ健康生活お助け隊のホクメロちゃんです!
ホクメロちゃん
「12月に入って急に寒くなってきたわね~!寒くなってくると外に出たくないし、
どんどん運動不足になっている気がするっっ!健康にはなりたいけど、
運動って本当に大事なのかしら!? 隊長教えて下さーい!」
隊長
「そうだね、運動はとっても大事なんだよ。
今日は、ホクメロちゃんのようにお悩みの皆さんに、
運動と脳機能の関係についてご紹介していきたいと思います。」
現代の日本において健康寿命を延ばしていくことはとても重要な課題です。
では、いつまでも健康でいるためにはどうしたらよいのか?
その健康を守るための1つに
運動があります。
運動は心身によい影響があると言われ、主に以下のような効果があると言われています。
・筋骨格系の健康増進
・ストレスコントロール
・心血管疾患・肥満・がんのリスク低減効果
・全般的な精神的健康(疲労軽減、モチベーションUP)
これだけでも運動はとても体に良いと感じられますね。
これら以外にも運動は
脳に良い効果があると言われ、
特に「海馬」や「前頭前野」に良い影響を及ぼすと報告されています。
(文献2より引用)
海馬や前頭前野の役割は
”記憶”を司る部分です。
認知症では脳が委縮してしまい、記憶を司る海馬などが影響を受け認知機能を低下させてしまいます。
いわゆる物忘れを自覚し始め、軽度認知障害(MCI)から最終的に
認知症という脳が委縮してしまう
脳の病気を発症してしまう恐れがあるのです。
この認知機能を高める方法に近年注目されているのが
”運動”です。
研究では
習慣的な運動が高齢者の
「海馬」や
「前頭前野」の体積を維持向上させ同時に認知機能を向上させることが報告
2)されています。
運動と認知機能の関係には様々な報告があり
・認知症患者では、習慣的な身体活動により認知機能が改善される
・身体活動量が多いほど、認知症の発生リスクが低下する
・定期的な有酸素運動により海馬の容積減少が抑制されるだけでなく、容積は増加する
・ストレスフリーな低強度運動が認知機能を向上させる
・誰でも手軽に行える軽運動でも脳の構造的な適応を引き起こし認知機能を高める
要するに、
認知症発症の危険性を減らし、
記憶力を向上させる為には、運動を習慣的に続けることがとても大事だということなんです!
ホクメロちゃん
「へぇ~! 運動ってそんな効果もあったのネ、知らなかったわ!
最近ホクじいがよく物忘れしているし、教えてあげなくちゃ!」
隊長
「それならオススメの運動があるから教えるね。」
「運動のポイント!」
1.習慣的・定期的な運動機会をもつこと
2.有酸素運動(長時間持続して行う運動)がおすすめ
3.ストレスが少ない運動を続ける
「室内でのおすすめ運動」
- 踏み台昇降(階段昇降)
目標時間:10分を3回に分けて
【ポイント】
疲れやすい方は短い時間から初めてみましょう
大きなスペースも必要ないので自宅でも行えます!
- エアロバイク
【ポイント】
目標時間:20~30分程度
ゆっくりと長く行うことで有酸素運動になるのでお勧めです。自宅にない方は、
スポーツジムやリハビリセンター、デイサービスなどでも利用できることが多いです。
「屋外でのおすすめ運動」
ウォーキングやジョギング
目標時間:20~30分程度
方法:腕の振り、足の着地のタイミング、体の使い方を意識しながら歩きましょう
運動を習慣的に続けるコツ!
まずは時間にこだわらず「心地よい」と思える程度から始めると良いと思います。
5分でもいいから体を動かしてみようかな?足上げをやってみようかなー?外に出て散歩でもしようかな?外の空気を少し吸ってみようかな?そのぐらいから始めてはいかがでしょうか?
行動のきっかけを自ら作っていきましょう!
もしかしたら新しい発見があるかもしれません。
皆さんの健康を願っています☆
ホクメロちゃん
「これなら私もホクじいにもできそう!
ちなみに、ウサギの寿命のギネス記録は18歳だから、私はもーーっと長生きできるように頑張っちゃおっと♪」
隊長
「ウサギの18歳は人間の年齢でいうとだいたい120歳… う、うんそうだね、高い目標を持つことは大事だよね。
よし、健康寿命を延ばせるように一緒に頑張ろう!」
以上 健康生活お助け隊でした!
次回も健康生活の為になる知識をお届けするのでお楽しみに☆
参考文献
1)高木俊輔:運動が脳機能に与える影響:(特集)アスリートと睡眠:睡眠医療14:17-21,2020
2)島孟留,諏訪部和也,征矢英昭:認知機能を高める運動効果と抗加齢:(特集)老化制御と疾患:Nippon Rinsho Vol74:1577-1581,2016