北海道千歳市 リハビリの病院 筋トレと認知機能

(2021年1月 6日 14:01)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

長期休みも終わり日常に戻っている人も
多くいると思います。

まだまだ休みの感覚が抜けずに
ボーッとすることも多いと思います。

本日のテーマはボーッとしないために
運動し頭を目覚めさせよう!というものです。

レジスタンストレーニング(ダンベルなどの重りを持って行うような一般的な筋トレ)
は遂行機能、認知機能のテストなどにプラスの
効果があると報告されています。(Jon‐Frederick Landrigan 2019 )


遂行機能とは「将来の目標達成のために適切な構えを維持する能力」(福井 2010)
と言われています。


簡単にいうと仕事などを例にすると
目標を考えて計画を立てて実行し意味のある行為をしていくこと
をまとめて遂行能力と言います。


なので筋トレをしていくことでバリバリ仕事ができるような
能力が上がっていくということです。

認知機能テストとは高齢者でなる方もいる認知症かどうか?の
テストのことです。

一般的に物の名前が思い出せるかや

少し前に暗記したことが覚えてられるか?などのテストです。

この頭の機能にも筋トレはプラスの効果があると言われています。

運動は筋肉をつけて日常生活を楽にするだけでは無く
頭脳にも影響してくるようです。

運動頑張りましょう!!

引用文献
①Jon‐Frederick Landrigan  Lifting cognition: a meta-analysis of effects of resistance exercise on cognition 2019
②福井  遂行(実行)機能をめぐって 認知神経科学 12(3+4), 156-164, 2010
③Peter Rasmussen Evidence for a release of brain-derived neurotrophic factor from the brain during exercise 2009
運動をすると脳機能がアップする?!

(2021年1月 6日 13:07)(通所リハビリブログ)

こんにちは! 通所リハビリ健康生活お助け隊のホクメロちゃんです!
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ホクメロちゃん 
「12月に入って急に寒くなってきたわね~!寒くなってくると外に出たくないし、
どんどん運動不足になっている気がするっっ!健康にはなりたいけど、
運動って本当に大事なのかしら!? 隊長教えて下さーい!」
 
隊長
「そうだね、運動はとっても大事なんだよ。
今日は、ホクメロちゃんのようにお悩みの皆さんに、運動と脳機能の関係についてご紹介していきたいと思います。」
 
現代の日本において健康寿命を延ばしていくことはとても重要な課題です。
 
では、いつまでも健康でいるためにはどうしたらよいのか?
 
その健康を守るための1つに運動があります。
運動は心身によい影響があると言われ、主に以下のような効果があると言われています。
 
・筋骨格系の健康増進
・ストレスコントロール
・心血管疾患・肥満・がんのリスク低減効果
・全般的な精神的健康(疲労軽減、モチベーションUP)
                    
これだけでも運動はとても体に良いと感じられますね。
 
これら以外にも運動は脳に良い効果があると言われ、
 
特に「海馬」や「前頭前野」に良い影響を及ぼすと報告されています。
 20210106siosaki1.jpg
(文献2より引用)
海馬や前頭前野の役割は”記憶”を司る部分です。
 
認知症では脳が委縮してしまい、記憶を司る海馬などが影響を受け認知機能を低下させてしまいます。
 
いわゆる物忘れを自覚し始め、軽度認知障害(MCI)から最終的に認知症という脳が委縮してしまう
脳の病気を発症してしまう恐れがあるのです。
 
この認知機能を高める方法に近年注目されているのが”運動”です。
 
研究では 
習慣的な運動が高齢者の「海馬」「前頭前野」の体積を維持向上させ同時に認知機能を向上させることが報告2)されています。
20210106siosaki2.png
 
運動と認知機能の関係には様々な報告があり
・認知症患者では、習慣的な身体活動により認知機能が改善される
・身体活動量が多いほど、認知症の発生リスクが低下する
・定期的な有酸素運動により海馬の容積減少が抑制されるだけでなく、容積は増加する
・ストレスフリーな低強度運動が認知機能を向上させる
・誰でも手軽に行える軽運動でも脳の構造的な適応を引き起こし認知機能を高める
 
要するに、
認知症発症の危険性を減らし記憶力を向上させる為には、運動を習慣的に続けることがとても大事だということなんです!
 
ホクメロちゃん
「へぇ~! 運動ってそんな効果もあったのネ、知らなかったわ!
最近ホクじいがよく物忘れしているし、教えてあげなくちゃ!」
 
隊長 
「それならオススメの運動があるから教えるね。」 
 
「運動のポイント!」
1.習慣的・定期的な運動機会をもつこと
2.有酸素運動(長時間持続して行う運動)がおすすめ
3.ストレスが少ない運動を続ける
 
「室内でのおすすめ運動」
  1. 踏み台昇降(階段昇降)
目標時間:10分を3回に分けて 
【ポイント】
疲れやすい方は短い時間から初めてみましょう
大きなスペースも必要ないので自宅でも行えます!
写真②.JPG 写真③.JPG
 
  1. エアロバイク
【ポイント】
目標時間:20~30分程度
ゆっくりと長く行うことで有酸素運動になるのでお勧めです。自宅にない方は、
スポーツジムやリハビリセンター、デイサービスなどでも利用できることが多いです。
写真④.JPG
 
「屋外でのおすすめ運動」
ウォーキングやジョギング
目標時間:20~30分程度
方法:腕の振り、足の着地のタイミング、体の使い方を意識しながら歩きましょう
 
運動を習慣的に続けるコツ!
 
まずは時間にこだわらず「心地よい」と思える程度から始めると良いと思います。
 
5分でもいいから体を動かしてみようかな?足上げをやってみようかなー?外に出て散歩でもしようかな?外の空気を少し吸ってみようかな?そのぐらいから始めてはいかがでしょうか?
 
行動のきっかけを自ら作っていきましょう!
 
もしかしたら新しい発見があるかもしれません。
 
皆さんの健康を願っています☆
 
ホクメロちゃん
「これなら私もホクじいにもできそう!
ちなみに、ウサギの寿命のギネス記録は18歳だから、私はもーーっと長生きできるように頑張っちゃおっと♪」
 
隊長 
「ウサギの18歳は人間の年齢でいうとだいたい120歳… う、うんそうだね、高い目標を持つことは大事だよね。
よし、健康寿命を延ばせるように一緒に頑張ろう!」
   
以上 健康生活お助け隊でした!
次回も健康生活の為になる知識をお届けするのでお楽しみに☆
 
 
参考文献
1)高木俊輔:運動が脳機能に与える影響:(特集)アスリートと睡眠:睡眠医療14:17-21,2020
2)島孟留,諏訪部和也,征矢英昭:認知機能を高める運動効果と抗加齢:(特集)老化制御と疾患:Nippon Rinsho Vol74:1577-1581,2016

あけましておめでとうございます

(2021年1月 4日 09:31)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。
あけましておめでとうございます。
2021年も北星病院、ブログ共々よろしくお願いいたします。

お正月中はおせちや餅、寿司など
普段より良いものを食べた方も多いと思います。

よくお正月太りという言葉を耳にします。

しかし冬は夏よりも代謝が上がると言われていることが
ありますで、体重を落とすチャンスとも言えます。

ちなみに10月が1番代謝が低く、
4月が1番代謝が増加すると言われています。(島岡 1987 )
※10月と4月では約11%の差が出ると言われています。

またお寿司やおせちはタンパク質が豊富なので、
お正月に沢山食べてしまったという方は
栄養が身体に満ちています。

いますぐ運動を始めて効率よく筋肉をつけましょう!

引用文献
①島岡 基礎代謝の季節変動について日生気誌24(1):3-8,1987
通所リハビリブログ㊶ クリスマス会

(2020年12月29日 16:29)(通所リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
12月も残りわずかとなりましたね。

あっという間にクリスマスが過ぎてしまいましたが、
皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。

今年は感染症予防のため、ご自宅で楽しまれた方も多いかと思います!
 
通所リハビリセンターでは、ご利用者様に少しでも楽しんでいただくために、
感染対策を行いながら、12月24日・25日にクリスマスイベントを行いました!
 
20201229音楽隊.jpg 20201229ハンドベル.JPG
 
はじめに音楽隊によるクリスマスメドレーの演奏を行いました!
音楽隊も緊張しておりましたが、ご利用者様の温かい眼差しのおかげで無事演奏することができました☆
 
20201229楽器演奏.JPG
 
その後、ご利用者様に鈴やタンバリンを持っていただき、「赤鼻のトナカイ」を一緒に演奏しました!
すると、おやおや、、、
 
20201229サンタさん.JPG
サンタとトナカイがプレゼントを持ってやってきました!
 
20201229プレゼント①.jpg 20201229プレゼント②.JPG

ご利用者様全員にプレゼントをお渡ししました!箱を開けてみると、クリスマスリースのストラップが入っています!「まぁ!可愛らしい!」「クリスマスプレゼントをもらうなんていつぶりかしら!」と喜んでいただくことができました!
 
20201229○✕クイズ①.JPG 20201229○✕クイズ②.JPG
 
その後はクリスマスにちなんだ○×クイズを行いました!テーブルごとにチームとなり、正解するたびにチームのツリーにプレゼントが増えていきます!難問ばかりでしたが、多くの方が正解されていらっしゃいました!
 
20201229集合写真.JPG
 
最後には記念写真をパシャリ!ご利用者様にも頭に帽子や飾りを付けていただきました!
一人暮らしの方などは、ご自宅でクリスマス行事をする方も少ないようで、そうした方々はとても楽しまれていたようでした!
 
今年は、通所リハビリセンターでは感染対策を行いながら、年間を通じて季節に応じた様々なイベントを開催しました!来年以降もご利用者様に楽しみながら、リハビリを行っていただくために職員一同努めていきたいと思っています!
 
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!
皆様、良いお年を!

年末年始に怪我をしないためにウォームアップをしましょう!

(2020年12月28日 17:23)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

年末も近づき、これからは千歳も雪が積もるかもしれませんね。
ウィンタースポーツや雪かきで身体を痛めないためにはウォームアップが大事になります。

実際にどの程度、どんなウォーミングアップが推奨されているかというと
約15分の有酸素運動です。

有酸素運動とは

ウォーキングやランニングのことです。


またはご自宅ではその場で足踏みを続けても代用できます。


なぜ有酸素運動を行うのかというと
体温をあげるためです。


体温が上がることによって

数%筋力が上がったり筋の神経伝達速度の上昇(反応が良くなる)があると報告されているからです。


そのことによって効率よく身体が動き怪我の予防につながっていきます。

もう一点は当然のことながら氷点下の屋外に居続けることで体温が
下がってしまいますので温かい服装をすることも体温の維持に繋がり
怪我の予防になっていきます。

皆様、年末年始は身体に気をつけて
また来年もブログ閲覧のほど
よろしくお願いいたします!


引用文献
①Courtney J. McGowan Warm-Up Strategies for Sport and Exercise: Mechanisms and Applications  Sports Med 2015
②David John Bishop  Warm up II - Performance changes following active warm up and how to structure the warm up  Sports Med 2003; 33 (7): 483-498