(2020年12月 9日 18:04)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
前々回記事(身体的フレイル)
→https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/11/post-282.html
前回記事(社会的フレイル)
→https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/12/post-283.html
是非ご参照ください。
3つのフレイルの内、今回は精神的フレイルに関してです。
精神的フレイルの定義は確定したものは
ないですが近いものとして島田らの研究報告では
身体的フレイルに該当した上で気分の落ち込みがある方を心理的フレイルとしています。
心理的フレイルに該当していく特徴としては
男女の差は無く年齢が上がるにつれ頻度が増加してくことです。
また、将来要介護認定を受ける確率として
フレイルでは無く気分の落ち込みもない人と比べると
心理的フレイルの人は2.24倍も確率が上がると報告されています。
(身体的フレイルだけの人は1.6倍)
また、生活状況や環境をチェックすると
習い事に行っていないこと
野外作業やガーデンニングを行っていないことも
心理的フレイルになってしまうリスクと
関係しているとの報告もあります。
社会的フレイルと共通することがあり
やはり引きこもりがちにならずに
外に出て他者との交流や何か身体を動かして
活動するといったことがフレイルになりづらい
生活習慣ではないかと思います。
次回からは身体の機能に絞って
転倒予防できるような内容にしていきますので
よろしくお願いいたします。
参考文献
①島田 日本における心理的脆弱性の有病率 Journal of clinical medicine. 2019 Sep 27;8(10) E1554.