通所リハビリブログ㊸ お正月のイベント

(2021年1月15日 16:01)(通所リハビリブログ)

 
新年あけましておめでとうございます!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
皆様は年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。
今年は新型コロナウイルスの影響であまり多く集まらず、少人数でご自宅で過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

なかには神社にお参りに行くこともお控えになられた方もいらっしゃったかと思います、、、(;´Д`)
 
そこで通所リハビリセンターでは廊下に“北星神社”を設置し、ご利用者の皆様にお参りしていただけるようにしました!
 
20210115鳥居.JPG 20210115お参り.JPG

鳥居をくぐっていただくと、お社とお賽銭箱があります!
今年は感染予防のため鈴は鳴らさずにお参りしていただくようにいたしました!
集まったお賽銭は後日、皆様のお気持ちと一緒に千歳神社に奉納させていただきました!
 
20210115おみくじ.JPG 
20210115アマビエ御守①.JPG 20210115アマビエ御守②.JPG

また、神社の隣にはひもおみくじのコーナーを設置いたしました!

ひもの先には疫病退散の願いを込めて“アマビエ御守”があります!

御守にはアマビエのイラストや“一病息災”“万事如意”などのありがたい言葉が書かれています!
 
20210115おまもり写真.JPG 
皆様リハビリの合間に楽しんで引かれていました!
 
20210115神主・巫女.JPG 20210115ご祈祷.JPG
 
そして、“北星神社”から神主さんと巫女さんに来てもらいました!

今年一年皆様に健康で楽しく通っていただけるように、
また、新型コロナウイルスの終息を願ってご祈祷をしてもらいました!
 
通所リハビリセンターでは今年もご利用者様に楽しんで通っていただけるように、
感染対策を行いながら様々な季節のイベントを予定しています!

ご興味がある方などいらっしゃいましたら、体験利用も受け付けておりますので、
ご連絡いただければと思います!
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!
 

身長の縮みに関して

(2021年1月13日 12:42)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今日は身近な疑問です。

患者様との会話の中で
数年で身長が5cm以上縮んで
洗濯物を干す際に背伸びしないと
届かなくなったとのお話がありました。

人は5~60歳代になると身長が縮み始めると報告
されています。(川谷 2015)

更に男性と比較し女性の方が縮む幅が大きいと言われています。

正常に生活しているだけでも加齢とともに身長は
縮んでいくものですが
女性に関しては肥満の方は正常な人と比較し
身長が縮みやすいことが報告されています。
(三浦 2018)


しかもこの研究では円背(背中が丸くなった人)
は除外しているので姿勢が悪くなったりした訳ではなく
純粋に身長が縮んでいる人の割合になります。

ちなみに肥満群のBMIは25以上です。
BMI= 体重kg ÷ (身長m)2 
で計算されます。なので身長が160cm
体重が60kgの方はBMIは23.44となります。

肥満は関節の痛みを増強させるリスク因子なだけではなく
身長にも関係することがありますので
食べすぎや運動不足には注意しましょう!

引用文献
①川谷真由美,甲斐敬子,鬼束千里他.日本人の高 齢者の身長の短縮に関する研究~ 10 年スライド 法による検討~.島根県立大学短期大学部松江 キャンパス研究紀要.2015;53:85-90
②三浦康代 他 中高年者における身長短縮と肥満度の関連についての検討 社会医学研究.第 35 巻 1 号.Bulletin of Social Medicine, Vol.35(1)2018
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中23

(2021年1月 9日 08:40)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

新年一発目の朝練になります。
本日のテーマは時期ごとの腰痛への関わり方です、
20210109外来.jpeg

腰痛の時期は大まかに分類すると、
痛みが出だした時期を「急性期」、
痛みが出てなかなか改善せず続いている時期を「慢性期」
と大別します。

腰痛は一般的に33%の人が自然経過で改善すると言われていますが
残りの人は慢性的になり普段の生活の妨げになることもあります。

また、最近では心理的な影響があるという報告もあり
身体の問題だけでなく精神的なことからも
腰痛が慢性化してしまうことがあります。

実際にうつ状態や認知症の症状がある方は慢性化する危険性が
あると報告されています。

また普段の生活の不摂生での肥満や喫煙に関しても
慢性化してしまう一因となっています。

今回は急性期では痛みのある方向への運動は
行わず、痛みのない方向で炎症が落ち着くのを
待つような生活指導、動作指導を行うこと
慢性期の場合は心理的な影響も検査しながら
積極的に運動を行っていく方針を知識面からも再確認しました。

次回も頑張ります!

引用文献
腰痛診療ガイドライン2019
北海道千歳市 リハビリの病院 筋トレと認知機能

(2021年1月 6日 14:01)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

長期休みも終わり日常に戻っている人も
多くいると思います。

まだまだ休みの感覚が抜けずに
ボーッとすることも多いと思います。

本日のテーマはボーッとしないために
運動し頭を目覚めさせよう!というものです。

レジスタンストレーニング(ダンベルなどの重りを持って行うような一般的な筋トレ)
は遂行機能、認知機能のテストなどにプラスの
効果があると報告されています。(Jon‐Frederick Landrigan 2019 )


遂行機能とは「将来の目標達成のために適切な構えを維持する能力」(福井 2010)
と言われています。


簡単にいうと仕事などを例にすると
目標を考えて計画を立てて実行し意味のある行為をしていくこと
をまとめて遂行能力と言います。


なので筋トレをしていくことでバリバリ仕事ができるような
能力が上がっていくということです。

認知機能テストとは高齢者でなる方もいる認知症かどうか?の
テストのことです。

一般的に物の名前が思い出せるかや

少し前に暗記したことが覚えてられるか?などのテストです。

この頭の機能にも筋トレはプラスの効果があると言われています。

運動は筋肉をつけて日常生活を楽にするだけでは無く
頭脳にも影響してくるようです。

運動頑張りましょう!!

引用文献
①Jon‐Frederick Landrigan  Lifting cognition: a meta-analysis of effects of resistance exercise on cognition 2019
②福井  遂行(実行)機能をめぐって 認知神経科学 12(3+4), 156-164, 2010
③Peter Rasmussen Evidence for a release of brain-derived neurotrophic factor from the brain during exercise 2009
運動をすると脳機能がアップする?!

(2021年1月 6日 13:07)(通所リハビリブログ)

こんにちは! 通所リハビリ健康生活お助け隊のホクメロちゃんです!
写真①.JPG
ホクメロちゃん 
「12月に入って急に寒くなってきたわね~!寒くなってくると外に出たくないし、
どんどん運動不足になっている気がするっっ!健康にはなりたいけど、
運動って本当に大事なのかしら!? 隊長教えて下さーい!」
 
隊長
「そうだね、運動はとっても大事なんだよ。
今日は、ホクメロちゃんのようにお悩みの皆さんに、運動と脳機能の関係についてご紹介していきたいと思います。」
 
現代の日本において健康寿命を延ばしていくことはとても重要な課題です。
 
では、いつまでも健康でいるためにはどうしたらよいのか?
 
その健康を守るための1つに運動があります。
運動は心身によい影響があると言われ、主に以下のような効果があると言われています。
 
・筋骨格系の健康増進
・ストレスコントロール
・心血管疾患・肥満・がんのリスク低減効果
・全般的な精神的健康(疲労軽減、モチベーションUP)
                    
これだけでも運動はとても体に良いと感じられますね。
 
これら以外にも運動は脳に良い効果があると言われ、
 
特に「海馬」や「前頭前野」に良い影響を及ぼすと報告されています。
 20210106siosaki1.jpg
(文献2より引用)
海馬や前頭前野の役割は”記憶”を司る部分です。
 
認知症では脳が委縮してしまい、記憶を司る海馬などが影響を受け認知機能を低下させてしまいます。
 
いわゆる物忘れを自覚し始め、軽度認知障害(MCI)から最終的に認知症という脳が委縮してしまう
脳の病気を発症してしまう恐れがあるのです。
 
この認知機能を高める方法に近年注目されているのが”運動”です。
 
研究では 
習慣的な運動が高齢者の「海馬」「前頭前野」の体積を維持向上させ同時に認知機能を向上させることが報告2)されています。
20210106siosaki2.png
 
運動と認知機能の関係には様々な報告があり
・認知症患者では、習慣的な身体活動により認知機能が改善される
・身体活動量が多いほど、認知症の発生リスクが低下する
・定期的な有酸素運動により海馬の容積減少が抑制されるだけでなく、容積は増加する
・ストレスフリーな低強度運動が認知機能を向上させる
・誰でも手軽に行える軽運動でも脳の構造的な適応を引き起こし認知機能を高める
 
要するに、
認知症発症の危険性を減らし記憶力を向上させる為には、運動を習慣的に続けることがとても大事だということなんです!
 
ホクメロちゃん
「へぇ~! 運動ってそんな効果もあったのネ、知らなかったわ!
最近ホクじいがよく物忘れしているし、教えてあげなくちゃ!」
 
隊長 
「それならオススメの運動があるから教えるね。」 
 
「運動のポイント!」
1.習慣的・定期的な運動機会をもつこと
2.有酸素運動(長時間持続して行う運動)がおすすめ
3.ストレスが少ない運動を続ける
 
「室内でのおすすめ運動」
  1. 踏み台昇降(階段昇降)
目標時間:10分を3回に分けて 
【ポイント】
疲れやすい方は短い時間から初めてみましょう
大きなスペースも必要ないので自宅でも行えます!
写真②.JPG 写真③.JPG
 
  1. エアロバイク
【ポイント】
目標時間:20~30分程度
ゆっくりと長く行うことで有酸素運動になるのでお勧めです。自宅にない方は、
スポーツジムやリハビリセンター、デイサービスなどでも利用できることが多いです。
写真④.JPG
 
「屋外でのおすすめ運動」
ウォーキングやジョギング
目標時間:20~30分程度
方法:腕の振り、足の着地のタイミング、体の使い方を意識しながら歩きましょう
 
運動を習慣的に続けるコツ!
 
まずは時間にこだわらず「心地よい」と思える程度から始めると良いと思います。
 
5分でもいいから体を動かしてみようかな?足上げをやってみようかなー?外に出て散歩でもしようかな?外の空気を少し吸ってみようかな?そのぐらいから始めてはいかがでしょうか?
 
行動のきっかけを自ら作っていきましょう!
 
もしかしたら新しい発見があるかもしれません。
 
皆さんの健康を願っています☆
 
ホクメロちゃん
「これなら私もホクじいにもできそう!
ちなみに、ウサギの寿命のギネス記録は18歳だから、私はもーーっと長生きできるように頑張っちゃおっと♪」
 
隊長 
「ウサギの18歳は人間の年齢でいうとだいたい120歳… う、うんそうだね、高い目標を持つことは大事だよね。
よし、健康寿命を延ばせるように一緒に頑張ろう!」
   
以上 健康生活お助け隊でした!
次回も健康生活の為になる知識をお届けするのでお楽しみに☆
 
 
参考文献
1)高木俊輔:運動が脳機能に与える影響:(特集)アスリートと睡眠:睡眠医療14:17-21,2020
2)島孟留,諏訪部和也,征矢英昭:認知機能を高める運動効果と抗加齢:(特集)老化制御と疾患:Nippon Rinsho Vol74:1577-1581,2016