北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中18

(2020年11月28日 12:25)(外来リハビリブログ)

こんにちは!

北星病院外来リハビリ班です。

本日は朝練です。

テーマは鎖骨骨折後の肩関節可動域制限です。

鎖骨とは首の根本にある骨で
肩の関節の一部を担っています。

肩の関節と言うと腕の骨と体幹での繋がりを
イメージされる方も多いかと思われます。


実際は上腕骨(腕の骨)と鎖骨、肩甲骨、胸郭、胸骨等で細かく構成された関節となります。
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赤丸の所が肩関節の一部です。

がっしりと骨で支えられている関節ではないので
自由度が高く色々な方向に動かすことができる関節になります。


今日の朝練ではその肩関節の一部の鎖骨に絞って練習を行いました。

骨折後の患者様は骨が治るまで装具を装着して生活することが多いです
(大体骨がくっつくまで4週間程度かかります)。


なのでその間は肩を大きく動かしたりすることが難しくなるので
鎖骨の周辺の筋肉が硬くなったり筋力が落ちて骨が治った後でも
肩が上がりづらくなったり痛みが出たりすることがあります。



肩をバンザイするときには鎖骨も一緒に動いてきますので
鎖骨を触診しながら動きを確認することや鎖骨に付いている靭帯の触診の練習を行いました。


次回も頑張ります!
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通所リハビリブログ㊳  健康教室(腰痛予防、笑い)

(2020年11月26日 15:58)(通所リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院通所リハビリ広報部です!
 
11月も早いもので残り僅かとなりましたね、、、今年も残すところあと1か月!
今年は例年よりも月日が流れるのが早く感じますね(;´Д`)
 
今回は10月・11月に行った健康教室について紹介させていただきます!
10月には「バイバイ腰痛~生活習慣を見直して腰痛を改善しよう~」
というテーマで理学療法士の髙瀬が講師となり実施しました!
 
20201126腰痛予防.JPG
 
ご利用者様のなかでも腰痛の症状にお悩みの方が多くいらっしゃいます、、、
少しでも腰痛の解消・軽減できるよう、腰痛の原因となる姿勢・動作・習慣や、
予防方法についてお伝えさせていただきました!
 
20201126髙瀬さんスライド①.png

 
 
20201126髙瀬さんスライド②.png  

猫背は腰だけでなく、全身の痛みの原因になるんですね、、、
また、長時間のコルセット着用も自身の筋力を使わなくなってしまうため注意が必要です!
 
腰痛予防には体幹の筋力、特に“腹筋”を鍛えることが効果的と言われているそうです!
そこで、おすすめの腹筋運動を紹介しました!
 
20201126髙瀬さんスライド③.png


20201126髙瀬さんスライド④.png
 
おへそのぞき運動や逆腹筋が辛い方はクッションを抱えて息を吐くだけでも
腹筋を鍛えることができるそうです!
 
20201126笑い.JPG
 
11月には「笑う門には健康アップ!~心も体もストレス解消、笑いがもたらす効果とは~」
というテーマで作業療法士の前田・松本が講師となり行いました!
 
20201126前田さん・松本さんスライド①.png


20201126前田さん・松本さんスライド②.png


20201126前田さん・松本さんスライド③.png 
免疫力が上がったり、糖尿病や認知症予防の効果があるなど、
笑うことによって身体に与える良い影響は数多くあるんですね!
 
しかし、笑ってみましょうといってすぐに笑うのはなかなか難しいところ、、、
そこで笑いの準備体操をいくつか紹介させていただきました!
 
20201126前田さん・松本さんスライド④.png


20201126前田さん・松本さんスライド⑤.png
 
実際にご利用者様も一緒に取り組んでいただきました!
 
2020126三拍子.JPG 20201126たこ焼き体操.JPG
 
ハハハ・ヒヒヒ・フフヘへホホと元気な声が響きました!
 
最近は暗いニュースが続いてしまい、笑う機会も少なくなってしまっている方も
いらっしゃるかもしれません、、、

通所リハビリセンターでは感染予防を行いながら、
皆様に笑顔でリハビリを行っていただけるように努めていきます!

ご興味がある方がいらっしゃいましたら、
体験利用も行っておりますのでぜひご連絡ください!
 
 
以上、北星病院通所リハビリ広報部でした!

北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班 新スタッフ!

(2020年11月25日 14:33)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

今回は外来班に心強い理学療法士が
追加された為紹介させて頂きます。

稲童丸 輝(いなどうまる ひかる)です!
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元々は入院患者様や介護保険分野での
通所リハビリを担当していました。

その為、病院から自宅、自宅で身体の能力を落とさないように他職種と協力して
生活を設計していく視点を持っています。

外来患者様の中にはご自宅での生活が
不便になり安全のために手すり等の環境設定や転倒予防等のために1日の生活の中で運動不足にならないように
管理をしていくことが必要になってくることがあります。

そのような患者様に適切な運動、アドバイス、マネジメントを提供していける理学療法士です。

今後もよろしくお願い致します!
北海道千歳市リハビリ病院 外来リハビリ班、朝練で知識・技術向上中17

(2020年11月24日 17:49)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です!

本日はテーピングの効果や使用方法について学習、練習をし、
足首の捻挫や腰痛に対して応用しました。


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テーピングの効果は
①神経の乱れを元に戻し、筋肉本来の機能を回復させる
②血液やリンパ液の循環を良くする
③皮膚や筋肉を刺激し痛みを和らげる
④関節のずれを改善する
といった4つの効果があります。

我々も臨床中に、テーピングを使用して関節の位置を修正したり、
筋肉をサポートした上で、痛みのある動作を行なってもらい、
痛みが軽減するかの検査を行います。

その上でリハビリの方針や内容を考えていきます。


そのため、正常な運動をあらかじめ学習し、さらにテーピングの貼り方を練習し、
患者様に還元できるよう、継続した朝練を行っていきます!


痛みで日常生活や仕事でお困りの方はご相談ください!
北海道千歳市リハビリ病院 膝の注射に関して

(2020年11月19日 10:28)(外来リハビリブログ)

こんにちは!
北星病院外来リハビリ班です。

本日のテーマは
変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射です。

リハビリ中に患者様からよく聞かれることがありますが
「膝の注射した方が良いかな?」という質問です。

注射をするか、しないか、続けていくかは患者様の訴えや
症状を加味して医師が判断するものです。


私たちリハビリ職には注射をする、しないという判断はできませんが
ヒアルロン酸注射での軟骨への影響に関しての論文がありますので
参考にして頂ければと思います。

※今回はヒアルロン酸注射に関する知見です。
 ステロイド薬などの他の関節注射の研究でありませんのでご注意ください。


60人の60膝をMRIで診た研究です。

場所は日本人が痛めやすい膝関節内側の軟骨部分です。

複数回、膝へのヒアルロン酸注射で膝関節軟骨がどのように変化するかをみた研究です。

平均して7~8か月間経過観察した結果として、
改善した患者グループは平均約15.5回の注射をしていました。

変化しなかった患者グループは平均約8.4回の注射回数でした。


悪化した患者グループは平均約5.8回でした。

経過観察期間と注射回数の関係でみると、
月に1回程度の注射で変化はしなかったが、
月に2回以上の注射で関節軟骨の状態が改善したという結果ですね。

注意したいのは月に1回未満だと、悪化するという結果なので、
医師としっかり相談して、定期的な投与を遵守することが大切です。


患者様の今後の参考になれば幸いです。

参考文献
生田 他 Effects of repeated intra-articular hyaluronic acid on cartilage degeneration evaluated by T1ρ mapping in knee osteoarthritis