(2020年11月 1日 16:32)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
本日は痛みに関する記事の続きです。
※前回の記事はコチラ
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/10/post-270.html
前回も少し慢性疼痛に関して
触れさせて頂きましたが、
今回はより深く、外来患者様の中でも
1番多い慢性疼痛について触れていきます。
前回は腰痛を例にしましたが、
慢性疼痛全体の定義としては国際疼痛学会で
治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛みとされています。
具体的な期間は症状が最初に出てから3ヶ月とすることが多いです。
慢性疼痛の因子として
①侵害受容性疼痛(組織が損傷、損傷しそうな時に体に危ない!と警告する痛みです。よく感じる痛みがこれに該当します。)
②神経障害性疼痛(神経、脊髄、脳の損傷や機能障害によって起こるもの。整形だと腰椎椎間板ヘルニアなどでの神経が圧迫され足などに痛みが出るもの)
③心理社会的疼痛(日常のストレス 例としてはずっと痛みが続き不安、仕事のストレス、対人関係など)があります。
慢性疼痛は
①〜③が複雑に絡み合った状態となっています。
また、慢性疼痛の特徴として
実際に持っている筋肉量に見合わず
身体に痛みがなく問題ない方と比較して
約30%程筋力が発揮できていない状態にあると報告されています。
更にどこの場所が痛くてもそれが起きると言われています。
なので痛みの期間が長い患者様は
筋肉量と実際にどれくらい筋力が発揮できているのかを継続して測定し身体の状態を必ずチェックするようにしてます。
そこで全身状態をチェックしていくことと同時に①〜③のどこに問題があるかも考えていくことで痛みの改善につながるように行っていきます。
慢性的に痛みがある方は是非ご相談下さい!
関連する過去記事もよろしくお願いします!
↓
筋力過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-211.html
筋肉量過去記事
https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-212.html
参考文献
①慢性疼痛治療ガイドライン
②島谷丈夫 他 慢性疼痛疾患患者と健常人における筋質量(%MV)と体重支持指数(WBI)の比較検証(第2報)疼痛部位別におけるWBI