(2020年10月21日 15:30)(外来リハビリブログ)
こんにちは!北星病院外来リハビリ班です。
外来リハビリに来られる方のほとんどが
痛みを訴えて、痛みの改善の為に通われて
います。
患者様に痛みのメカニズムに関してを理解して頂くことで、
不安が減ったりする、前向きに治療に取り組んでいただけることがあります。
そんな「痛み」に関して
これから数回に分けてブログを
書かせて頂きます。
第1弾はとして「痛み」とはなにか?です。
定義として国際疼痛学会では
「実質的あるいは潜在的な組織損傷に結びつく、
あるいはそのような損傷を表す言葉を使って表現される不快な感覚、情動体験」とされています。
簡単に言うと怪我で痛いのはもちろんのこと
気持ちの面からも痛みを感じるという事です。
つまりストレスでも痛みに繋がるということです。
実際に腰痛では心理的な影響で痛みを通常よりも強く感じてしまったり、腰部の機能にも影響があるとの報告もあります。
しかも病院に来られる方の多くは痛みを我慢して耐えられなくなってから来院されます。
症状が慢性的になると筋力低下や患部以外の筋肉・関節が硬くなったり、
うつ傾向(ずっと痛みを感じると気分が沈むこともあります)になり改善までに時間を要します。
リハビリの検査では、痛みが出てから時間がかなり経過している方の場合は全身の筋力を測定し、
現状を把握してから患部となる関節の細かい所見を見ていきます。
(過去の記事で筋力についてふれています。 https://www.hokusei.or.jp/hokuman/2020/06/post-211.html )
筋力が低い方は患部となる部位の筋トレや体操を実施しても中々痛みが減らなかったりするので、
まずは痛みの出ない有酸素運動から始めていきます。
実際に軽い負荷の有酸素運動は
即時的にも痛みの軽減に効果があると報告されています。
ご自宅でも散歩やランニングで軽く汗をかくだけでも有効となりますので
是非お試しを!
長くなりましたが
また次回もよろしくお願いします!
参考文献
①国際疼痛学会 HP
②腰痛診療ガイドライン 2019
③岩佐 他 運動による疼痛緩和(exercise!induced hypoalgesia : EIH)効果の検証 ―異なる有酸素運動による効果の比較―